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キッチン床リフォームのポイント!床材の選び方とリフォームのタイミング

キッチン床リフォームのポイント

キッチンは毎日使う場所だからこそ、床の劣化や汚れが気になりやすいもの、水はねや油汚れがつきやすく、長年使っているとキズやへこみが目立つこともあります。

そんなときに検討したいのがキッチン床のリフォームです。

とはいえ、「どんな床材を選べばいいの?」「キッチン全体をリフォームするときに一緒にやるべき?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

床材の種類によって機能性やデザイン、掃除のしやすさが変わるため、目的に合わせた選び方が重要になります。

この記事では、キッチンの床リフォームのポイントとして、床材の選び方やリフォームのタイミングを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

キッチン床リフォームのタイミング

キッチンの床は知らず知らずのうちにダメージを受け、傷みが進行すると見た目の劣化や掃除のしにくさが気になってくることもあります。

では「どのようなタイミングで床のリフォームを検討すべきなのか?」以下でご紹介します。

  • 床が傷んできたと感じたとき
  • 一部が浮いたり、たわんだりしてきたとき
  • 水漏れやひび割れが気になってきたとき
  • キズや凹みが目立ってきたとき
  • キッチン全体をリフォームするとき

床が傷んできたと感じたとき

長年使い続けたキッチンの床は、経年劣化によって傷みが目立ってきます。

表面がすり減ってツヤがなくなったり、へこみが増えてきたら、リフォームを検討する時期かもしれません。

一部が浮いたり、たわんだりしてきたとき

また、床の一部が浮いてきたり、たわみが出てきた場合は、劣化が進行しているサインです。

このような傷みを放置すると、見た目の印象が悪くなるだけでなく、足元が不安定になり、つまずきや転倒のリスクが高まるため、早めにキッチンの床リフォームを検討しましょう。

キッチン床リフォームのタイミング

水漏れやひび割れが気になってきたとき

キッチンは水を頻繁に使うため、湿気や水はねによるダメージが受けやすい場所です。

床が水分を吸って浮き上がったり、膨張している場合や、ひび割れや剥がれが目立って掃除がしにくくなってきたら、リフォームを考えるタイミングです。

また、踏んだときに床がギシギシときしむ場合は、下地が傷んでいる可能性があります。

特に、フローリングなど水に弱い素材は、劣化が進むと下地まで影響を受けることがあるため、早めにメンテナンスを行うことが大切です。

キズや凹みが目立ってきたとき


フライパンや包丁、食器などをうっかり落としてしまい、床に傷や凹みができてしまうことがあります。

特にクッション性のない床材は衝撃を受けやすく、ダメージが目立ちやすいものです。

傷や凹みを放置すると見た目が悪くなるだけでなく、劣化が進みやすくなるため、こうした傷みが気になり始めたら、キッチン床のリフォームのタイミングといえるでしょう。

キッチン全体をリフォームするとき

床のリフォームは、キッチン全体の改修と一緒に行うのが効率的です。

キッチンのレイアウト変更や設備の入れ替えをする場合、床材も新しくすると、統一感のある仕上がりになります。

また、床の下地からしっかり整えることで、断熱性や防水性が向上し、より快適なキッチンになります。

工事を一度にまとめることで、費用や工期の削減にもつながるため、計画的に進めることが大切です。

キッチン全体をリフォームするとき

キッチン床をリフォームすることで得られるメリット

キッチンの床をリフォームすると、以下のようなメリットがあります。

  • デザイン性が向上する
  • 掃除がしやすくなる
  • 安全性が向上する
  • 足触りが快適になる

デザイン性が向上する


キッチンの床をリフォームすると、空間全体のデザイン性が向上するという大きなメリットがあります。

色や質感を工夫することで、キッチンの印象をガラリと変えることができ、好みに合わせた理想の空間を演出できます。

掃除がしやすくなる


古くなった床材は、傷や凹みが増えることで汚れがたまりやすくなり、掃除の手間がかかります。

新しい床に張り替えることで表面が滑らかになり、汚れがサッと拭き取れるようになります。

撥水性のある床材を選べば、水分は染み込みにくく、油汚れはこびりつきにくくなるため、お手入れの手間がさらに軽減されるでしょう。

キッチンの床リフォームで掃除が楽になる

安全性が向上する

傷んだ床をそのままにしていると、転倒やつまずきのリスクが高まります。

床材を新しくすることで凹凸がなくなり、滑りにくい素材を選べば転倒防止にもつながります。

特に、高齢者や小さな子どもがいる家庭では、安全性の向上は大きなメリットになります。

足触りが快適になる

床材によっては、冬場に冷たく感じるものや長時間立っていると足が疲れやすいものもありますが、適切な素材を選べば、クッション性や保温性が向上し快適に過ごせるようになります。

特にクッションフロアやコルクは、足腰に優しく、長時間の調理でも疲れにくい床材です。

キッチン床材クッションフロア

キッチンの床材の種類と特徴

キッチンの床リフォームを検討する際には、床材の種類についても把握しておくとよいでしょう。

  • クッションフロア
  • フロアタイル
  • フローリング
  • コルクタイル

クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニル素材のシート状の床材で、表面にクッション性があるため、足腰への負担が少ないのが特徴です。

水や汚れに強く、シート状のため継ぎ目がないため、掃除がしやすくキッチンなどの水まわりに適しています。

また、施工が簡単でコストが比較的安いことも人気の理由です。

一方で、フロアタイルに比べると、耐久性が低く傷がつきやすいことや、重い家具を置くとへこみができやすい点には注意が必要です。

フロアタイル

フロアタイルは、塩化ビニル素材を使用した床材で、デザイン性に優れ、本物の木や石のようなリアルな質感を再現した商品もあります。

クッションフロアと比べると素材が硬めで、耐久性に優れているため、傷がつきにくく長持ちします。

また汚れた部分を一枚だけ張り替えられる点も利便性の高いポイントです。

一方で、クッション性がないため、長時間の立ち仕事にはやや不向きな点や、コストがかかることがデメリットとなります。

キッチン床材フロアタイル

フローリング

フローリングは、木材を使用した床材で、温かみのある質感と自然な風合いを活かした仕上がりが特徴です。

クッション性があり足触りがよく、適度な保温性があるため、冬でも足が冷たくなりにくい点もメリットです。

一方で、水や油に弱く、シミや反りが発生しやすい、傷がつきやすいという点がデメリットで、家具の移動やペットの爪によるダメージにも注意が必要となります。

キッチンの床を単独でリフォームする場合

コルクタイル

コルクタイルは、コルク樫の樹皮を原料とした弾力性のある床材で、ナチュラルな雰囲気を演出できます。

クッション性があるため足腰に優しく、断熱性や保温性にも優れていることから、冬でも床が冷たくなりにくいというメリットがあります。

一方で、水分を吸収しやすく、シミや変色の原因になりやすく、強い衝撃によってへこみができやすいため、耐久性の面では他の床材に劣ることもあります。

キッチン本体と一緒にリフォームする場合のメリット

キッチンの床をリフォームする際、「キッチン本体と一緒に工事をするべきか」「床だけ単独で張り替えても問題ないか」と迷うことがあります。

キッチン本体と床を同時にリフォームするメリットは、以下のとおりです。

  • 費用と工期をまとめられる
  • キッチンの配置変更や床の下地補修がしやすい
  • デザインの統一感を出せる

費用と工期をまとめられる

床とキッチン設備を同時に施工することで、別々にリフォームするよりも費用を抑えることができます。

また、工事を一度に行うことで作業の手間が減り、工期の短縮にもつながります。

キッチンの配置変更や床の下地補修がしやすい

キッチンのレイアウトを変更する際、床の張り替えもスムーズに進めることができます。

また、キッチン設備の下にある床の傷みや下地の劣化を確認し、必要に応じて補修できるため、安心して使える環境を整えられます。

デザインの統一感を出せる

キッチン本体と床材を同時に選ぶことで、空間全体をコーディネートしやすくなります。

フローリングやフロアタイルなどを、キッチンの扉やカウンターと合わせるなど、統一感のある仕上りにすることができます。

キッチン床リフォームで空間をコディネートする

単独で床をリフォームする場合の注意点

キッチン設備に問題がなく、床の傷みが気になる場合は、床のみをリフォームするのも一つの選択肢です。

単独でリフォームを行う際には、いくつか注意すべき点があります。

  • キッチンの下まで張り替えるか検討する
  • 既存の床材との相性を考える
  • 下地の状態を確認する

キッチンの下まで張り替えるか検討する

床をリフォームする際、キッチンの下まで張り替えるかどうかを決めることが重要です。

キッチンの下まで張り替えれば、床全体をしっかり補修できますが、設備の移動が必要になり手間と費用がかかります。

見える部分だけ張り替える方法なら、工事が簡単でコストを抑えられますが、将来キッチンを交換したときに、床の色やデザインが合わなくなる可能性があります。

どちらの方法が適しているか、リフォームの計画に合わせて検討しましょう。

既存の床材との相性を考える

現在の床材と異なる素材でリフォームを検討の場合は、新しい床材との相性を考慮しましょう。

例えば、フロアタイルからフローリングに変更する場合は厚みが異なるため、扉や収納の開閉に影響が出ないかなど、事前に確認が必要です。

下地の状態を確認する

長年の使用による劣化や湿気の影響で傷んでいる場合は、床材を張り替える前に下地補修をする必要があります。

下地の状態が悪いまま新しい床を張ると、施工後にトラブルが発生する可能性があるため、慎重にチェックするようにしましょう。

キッチン床材フローリング

キッチン床リフォーム費用をおさえるコツ

キッチンの床リフォームは、素材や施工方法によって費用が大きく異なるため、予算を抑えつつ満足できるよう事前の準備が大切です。

リフォームの予算を抑えるためのポイントは、以下のとおりです。

  • 既存の床を活かせるか確認する
  • 材料選びを工夫する
  • まとめてリフォームを依頼する
  • 複数の業者に見積もりを依頼する

 既存の床を活かせるか確認する

床の状態がよい場合は、張り替えではなく上から張る「重ね張り工法」を検討しましょう。

床下地の補修が不要なら、施工費用を削減できます。

材料選びを工夫する

クッションフロアなど、比較的コストが低い床材を選ぶとコストを抑えることができます。

ただし、耐久性や価格、メリット・デメリット、優先順位などを考慮し、生活スタイルに合った床材を選ぶことが大切です。

まとめてリフォームを依頼する

キッチン全体のリフォームと同時に床のリフォームを行うことで、工事費を削減できる可能性があります。

まずはリフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

複数の業者に見積もりを依頼する

相見積もりを取ることで、適正価格を把握しながら最適な業者を選ぶことができます。

また、施工内容をしっかり比較し、追加費用が発生しないよう事前に確認することが重要です。

キッチン本体とキッチンの床をまとめてリフォームして費用をおさえる

まとめ

キッチンの床リフォームは、見た目を美しくするだけでなく、安全性や使い勝手を向上させる大切な工事です。

キッチンの床は水や油で汚れやすく、劣化が進むと見た目も悪くなるだけでなく、掃除がしにくくなったり、転倒のリスクが高まったりします。

そのため、適切なタイミングでリフォームすることが重要です。

床材を選ぶ際は、耐水性や掃除のしやすさ、デザインを考慮し、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。

キッチンリフォームのポイントをおさえて理想のキッチンを実現する

また、キッチン全体のリフォームと同時に床を張り替えることで、工事費用や施工期間を抑えられ、空間の統一感も出しやすくなります。

リフォームの際には、床の劣化状況を確認し、下地の補修も視野に入れながら計画を立てることが大切です。

キッチンの床を新しくすることで、掃除がしやすくなり、日々の家事が快適になります。

リフォームのポイントを押さえて、使いやすく、デザイン性の高い理想のキッチンを実現しましょう。

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級