使いづらい洗面台や不具合が発生している洗面所の問題はリフォームで解決できます。
ただ、洗面台や洗面所のリフォームは、数十万円単位の費用が掛かるため、
「いくらかかるんだろう…」
「予算内でどこまでリフォームできるんだろう…」
など、不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、洗面台や洗面所をリフォームするときに掛かる費用について詳しく解説します。
費用相場はもちろん、できることを費用帯別での紹介や、費用を安く抑える方法などについて解説していくので、洗面台・洗面所のリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
洗面台・洗面所のリフォーム費用の相場はいくら?
価格帯 | 割合 |
---|---|
10万円以下 | 15% |
10万円以上〜20万円以下 | 30% |
25万円以上〜30万円以下 | 20% |
30万円以上 | 35% |
※洗面台や洗面所のリフォームにかかる費用の分布
洗面台や洗面所のリフォーム費用はリフォームの内容によって異なるため一概に「〇〇円掛かる」と言い切ることはできませんが、20〜30万円が相場だと言えます。
洗面台・洗面所のリフォームにかかる費用の内訳
洗面台や洗面所のリフォームにかかる費用を大きく分けると、以下の3つに分けられます。
- 洗面台・洗面化粧台の本体価格
- 化粧台工事費
- 内装工事・造作工事追加費
洗面台・洗面化粧台はさまざまなメーカーから多種多様なグレードの製品が発売されています。
グレード別の価格相場は以下の通りです。
グレード | 価格 |
---|---|
スタンダード | 7万円〜20万円 |
ミドル | 20万円〜 |
ハイグレード | 25万円〜 |
また、洗面台のサイズによっても相場が異なります。
サイズ | 価格 |
---|---|
600〜750mm | 7万円〜20万円 |
750mm〜900mm | 10万円〜30万円 |
900mm〜 | 15万円〜50万円 |
内装材工事や造作工事の追加などに掛かる費用は、価格相場については以下の通りです。
化粧台工事費は、洗面台の設置などの作業にかかる費用です。
洗面台・洗面所のリフォームを依頼した場合、以下のような名目で工事費が発生することになります。
工事費 | 費用相場 |
---|---|
養生費 | 撤去や搬入、設置などの作業の際に壁や床を傷つけないよう、シートなどで保護するための費用 |
既存設備の解体撤去費用 | 既存の洗面台を解体撤去して、搬出、運搬、処分するのに掛かる費用 |
搬入組立費 | 新しい洗面台を搬入して組み立てるのに掛かる費用 |
給排水仕込み接続費 | 新しい洗面台に合わせた位置に給排水管を仕込み、化粧台設置後に配管を接続するのに掛かる費用 |
電気工事費 | 化粧台の照明やスイッチ、自動水栓がある場合の電源などを接続する費用 |
内装材工事や造作工事の追加などに掛かる費用は、価格相場については以下の通りです。
オプション | 価格 |
---|---|
壁や天井クロス張り替え工事の追加 | 5万円~ |
床材張り替え工事の追加 | 5万円~ |
収納棚の追加 | 5万円〜20万円 |
室内物干しの設置 | 3万円〜 |
ただし、これらはあくまで一例であり、発生する費用や金額は業者によって異なる場合もあります。
洗面台・洗面所のリフォームでできることと費用相場
洗面台や洗面所のリフォームにかかる費用の相場は「20万円〜30万円」程だと紹介してきましたが、実際の費用はリフォームの内容によって大きく異なります。
洗面台をスタンダードなグレードのものに変更するシンプルなリフォームであれば20万円以下で済ませられることもあります。
しかし、洗面所の内装の変更や収納棚の設置など、やりたいことが多くなってくると50万円以上掛かることもあるでしょう。
そこで次に、費用帯別に洗面台・洗面所のリフォームでできることを紹介していきます。
20万円以下でできる洗面台・洗面所のリフォーム
20万円以下でできる主な洗面台・洗面所のリフォームとしては、以下などが挙げられます。
- 既存の洗面台を新しい洗面台に交換する
- 既存の洗面台を新しい洗面台に交換しつつ洗面所の内装材を変更する
スタンダードなグレードの洗面台やコンパクトな洗面台は20万円以下で抑えることが可能です。
一方、サイズの大きな洗面台やある程度のグレードの洗面化粧台は、洗面台本体だけで15万円〜20万円以上するものも多いので、その場合はリフォーム会社に相談するとよいでしょう。
20万円以上50万円以下でできる洗面台・洗面所のリフォーム
予算が20万円以上50万以下になると、ハイグレードな洗面化粧台やサイズの大きな洗面化粧台を選べるようになります。
この規模の予算になると、製品の選択肢がかなり広がります。
素材やデザインにもこだわって選べるようになりますし、多機能で使いやすい洗面化粧台を導入することも可能です。
どういった価格帯の洗面化粧台を選ぶかにもよりますが、洗面台の交換と洗面所の内装工事をまとめて行うこともできます。
50万円以上でできる洗面台・洗面所のリフォーム
予算が50万円以上になると、最上級のグレードの洗面化粧台も選択肢に入ってきます。
サイズが大きくて収納が充実していたり、高級感のある素材やスタイリッシュなデザインなど、こだわった製品を導入できるようになります。
洗面台や洗面所のリフォームを検討している方の中には洗面台の場所を移動したり、洗面台を新設したいと考えている方もいるかと思いますが、配管を移動させるのに大がかりな内装工事や電気・配管工事が必要となる場合は、それらのリフォームも50万円以上掛かる可能性があります。
洗面台・洗面所のリフォーム費用を安く抑える方法
洗面台や洗面所をリフォームするときにかかる費用の相場については先ほど紹介した通りですが、ちょっとした工夫でリフォーム費用を安く抑えることができます。
洗面台・洗面所のリフォーム費用を少しでも安く抑える方法としては、以下などが挙げられます。
- 製品のグレードにこだわりすぎない
- 新設や配置の変更など大掛かりなリフォームを避ける
- 複数の業者に相談して見積もりを出してもらう
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
製品のグレードにこだわりすぎない
洗面台リフォームや洗面所リフォームにかかるリフォーム費用を少しでも抑えたいのであれば、製品のグレードにこだわりすぎないことが大切です。
洗面化粧台は複数の住宅設備メーカーが製造して販売していますが、グレードによって、さまざまな箇所に違いがあります。
- サイズ
- 使われている素材
- 備わっている機能
例えば、住宅設備メーカーとして有名なLIXIL(リクシル)の場合、「リフラ」や「オフト」と呼ばれる安価なモデルもあります。
一方、グレードの高い「ルミシス」や「クレヴィ」などのモデルになると、最安のものでも30万円以上します。
グレードが高く価格の高い製品はそれだけ良い製品なので、使ったときの満足度も高くなりますが、予算内に収めることを重視するのであれば製品のグレードにこだわりすぎるのはNGです。
予算に見合ったグレードの洗面化粧台を選ぶようにしましょう。
新設や配置の変更など大掛かりなリフォームを避ける
洗面台・洗面所のリフォームでは、洗面台を新設したり、洗面台の配置を変更することも可能です。
実際、今の洗面台の配置に不満を感じるなどの理由で洗面台の新設や配置の変更を検討している方もいるかと思いますが、大掛かりなリフォームは費用も割高になるので注意しなくてはい
けません。
例えば既存の洗面化粧台の位置を変更して新しい化粧台を設置する場合、新しく設置する位置が大幅に変わる場合は大がかりな内装工事が必要になる場合や、既存の配管や電気配線の状況によっては大きく費用が割高になる可能性があります。
洗面台のリフォームで費用を抑えたいのであれば、新設や配置変更などの大掛かりなリフォームは避けるべきだと言えるでしょう。
複数の業者に相談して見積もりを出してもらう
リフォーム費用には明確な決まりがありません。
工事を依頼したときの費用はそれぞれの業者によって異なるため、同じリフォームをお願いする場合であっても、業者によって数万円単位の差が生じることがあります。
そのため、なるべく費用を抑えて洗面台リフォームや洗面所リフォームを行いたいのであれば、複数の業者に見積もりを出してもらい、それらを比較しながら業者を選ぶことが大切です。
複数の業者に見積もりを出してもらう方法は、「相見積もり」と呼ばれる方法で、適切な価格でリフォームを依頼するため上で欠かせない方法となっています。
すでに業者が決まっている場合や依頼したい業者に目星がついている場合は必要ありませんが、業者選びで迷っている段階なのであれば、気になる業者を3つほどリストアップして、それぞれの業者に見積もりを出してもらってください。
その上で、それぞれのリフォーム会社が作成した見積もりの内容や金額を比較しながら、どの業者に依頼するか決めるようにしましょう。
洗面台・洗面所のリフォームを成功させるためのポイント
洗面台や洗面所のリフォームでは、費用を抑えること以上にリフォームを成功させることが重要になります。
そこで把握しておきたいのが、洗面台・洗面所のリフォームを成功させるためのポイントについて。
主なポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
- 使いやすさを重視して洗面台を選ぶ
- やりたいことの優先順位を決めておく
- リフォーム事例を参考にする
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
使いやすさを重視して洗面台を選ぶ
洗面ボウルや洗面化粧台などの設備はさまざまなメーカーからさまざまな製品が発売されていますが、洗面台を選ぶ際は、何よりも使いやすさを重視して選ぶようにするべきです。
洗練されたデザインの製品や多機能な製品に惹かれてしまう気持ちも分からなくはありませんが、満足度に直結するのは「使いやすさ」です。
洗面台は毎日使用する住宅設備なので、使いやすさを軽視して選んでしまうと、毎日ストレスや使いづらさを感じながら使い続けることになりかねません。
そうならないためにも、可能であれば実際に製品を触るなどして、使いやすいと思える洗面化粧台を導入するようにしてください。
やりたいことの優先順位を決めておく
洗面台や洗面所のリフォームでは、洗面台を新しいものに交換したり収納棚を設けるなどさまざまなことができますが、予算内で満足できるリフォームを実現したいのであれば、やりたいことの優先順位を決めておくべきです。
住宅のリフォームでは、予算の関係上、やりたいことを諦めなければならないケースも多々あります。
その際、やりたいことの優先順位を決めておかないと、「〇〇よりも〇〇の方を優先するべきだった」と後悔することになるかもしれません。
そうなるとリフォームに対する満足度は大きく低下してしまうので、事前に「絶対にやりたいこと」や「予算内に収まるのであればやりたいこと」など優先順位を決めておき、優先順位の高いものから行うようにしましょう。
リフォーム事例を参考にする
洗面台や洗面所をリフォームする上で積極的にチェックしたいのが、リフォーム事例です。
リフォーム会社のホームページには、その会社がこれまで行ってきたリフォームの事例が掲載されています。
それらの事例には、以下のような情報が掲載されています。
- 施主が抱えていた悩みや不満
- リフォームの内容
- リフォーム費用
- リフォームのポイント
これらをチェックして参考にすることで、より良いリフォームを実現できるようになり、満足度を高められるようになります。
また、事例に目を通すことでそのリフォーム会社のことが分かるようになりますし、費用感の目星もつきやすくなるので、ぜひ積極的にチェックして参考にするようにしてください。
洗面台・洗面所をリフォームするときの注意点
実際に洗面台や洗面所をリフォームする場合は、以下の4点に注意が必要です。
- 費用を抑えることにこだわりすぎない
- マンションでのリフォームは事前に管理規約を確認する
- DIYでの施工は避ける
それぞれの注意点を詳しく解説していきます。
費用を抑えることにこだわりすぎない
住宅のリフォームで最も重要なのは、「しっかりリフォームすること」です。
費用を大幅に抑えられたとしても、イメージ通りの仕上がりにならなかったり、不満や不具合を解消できないようでは意味がありません。
費用を予算内に抑えることも大切なことではありますが、イメージ通りの仕上がりにするためにしっかりリフォームすることが何よりも重要になるので、その点を意識しながら取り組むようにしましょう。
マンションでのリフォームは事前に管理規約を確認する
マンションには管理規約があり、リフォームに関するルールや注意事項も記載されています。
リフォームの内容に制限が設けられていたり、前もって管理組合に許可を取る必要があるケースも多いので、着手する前に必ず管理規約に目を通して、リフォームしても問題ないかどうかや、リフォームする際の流れやルールを確認しておくようにしましょう。
DIYでの施工は避ける
最近はDIYが流行っていて、YouTubeなどでDIYのやり方を発信する人が増えてきています。
そのため、「頑張ればDIYでリフォームできるのでは?」と考える方も少なくありませんが、DIYでの施工はおすすめできません。
洗面台や洗面所のリフォームは、配管の操作を伴う難易度の高いリフォームです。
専用の工具も必要になりますし、知識や技術のない方が安易な考えで対応してしまうとトラブルに発展してしまう可能性もあるので、必ずリフォーム会社に依頼して、対応してもらうようにしましょう。
まとめ
洗面台や洗面所のリフォームに掛かる費用の相場は、リフォームの内容によって異なります。
洗面台の交換程度であれば20万円以下で行えるケースがほとんどですが、大幅に位置を移動させたり、グレードにこだわりすぎると50万円以上掛かる可能性もあるので注意が必要です。
詳細な金額はリフォーム会社に見積もりを出してもらうまで分からないので、まずは一度リフォーム会社に相談して、見積もりを作成してもらいましょう。
洗面台や洗面所のリフォーム費用は、ちょっとした工夫で安く抑えられるようになるので、実際にリフォームを進める際は、今回紹介した3つのポイントを意識しながら進めるようにしてください。