リフォーム・リノベーションの専門業者ならカラコル

お役立ち情報

Column

トイレの床で人気の床材とは?リフォームでの床材選びのポイントについて

#トイレ #床材

トイレの床で人気の床材とは?リフォームでの床材選びのポイントについて

「トイレの床、最近掃除をしても汚れが落ちない…」

「黒ずみや臭いが取れにくくなった…」

そんなお悩みはありませんか?

もしかするとそれは床材の交換サインかもしれません。

トイレの床は水はねや湿気、尿の飛び散りなどで日々ダメージを受けています。

見た目がきれいでも、気が付かないうちに傷みや臭いの原因が広がっていることも少なくありません。

ここでは、トイレの床材の種類や特徴、床材の選び方を紹介します。

記事の後半では実際にリフォームを検討している方に向けて、トイレの床材リフォームの費用を抑えるコツも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

トイレ床のリフォームが必要なサインとは?

毎日使うトイレの床は見た目がきれいでも、実は思っている以上にダメージを受けています。

水はねや湿気、尿の飛び散りなどが原因で少しずつ劣化し、カビや臭いの原因になることも少なくありません。

ここでは、トイレ床のリフォームを検討すべきタイミングを紹介します。

  • 掃除をしても汚れや臭いが取れない
  • 床が浮いている・沈むような感覚がある
  • 表面に変色・ひび割れ・剥がれがある
  • 床のすき間から臭いがする
  • 床の表面にカビやぬめりが発生している

掃除をしても汚れや臭いが取れない

いくら掃除をしても黒ずみや黄ばみなどの汚れや臭いが取れない場合は、表面のコーティングの劣化が原因かもしれません。

汚れが床材の内部に染み込んでしまうと、市販の洗剤では落とし切れないことがほとんどです。

このような症状が見られたら、床材の交換を検討しましょう。

掃除をしても汚れや臭いが取れない

床が浮いている・沈むような感覚がある

歩いたときに「ペコペコ」と音がする、沈むような感覚がある、という場合は下地材や接着剤の劣化により、床が剥がれかけている可能性があります。

放置するとカビが発生し、腐食が進む恐れがあるので、早めのリフォームを検討しましょう。

表面に変色・ひび割れ・剥がれがある

トイレの床は湿気や薬剤にさらされる機会が多いため、年数が経つと表面に変色や剥がれが起こることがあります。

特に、クッションフロアはヒビが入りやすく、水が入り込むと下地を傷める原因にもなります。

見た目の異変を見つけたら、一度プロに相談してみましょう。

床のすき間から臭いがする

床と便器のすき間からにおいが上がってくる場合は、下地まで汚れが浸透している可能性があります。

この臭いは掃除では対応できないことが多いので、リフォームを検討するのがよいでしょう。

リフォーム時には、防臭性・防水性が高い床材へと交換すると、長く清潔な状態を保つことができます。

床の表面にカビやぬめりが発生している

トイレの床や壁、便器とのすき間にカビやぬめりが出てきた場合は、床が劣化してきている可能性があります。

市販の洗剤で掃除をしても取れない場合は、張り替えることをおすすめします。

トイレ床のリフォームは見た目をきれいにするためだけでなく、衛生面、防臭性、耐久性を取り戻すためのメンテナンスです。

早めに手入れすることで、最小限に費用を抑えながら長く清潔な状態を保つことができます。

トイレ床のダメージに気が付いたら、まずはプロに相談しましょう。

床の表面にカビやぬめりが発生している

トイレで人気の床材4種類とそれぞれの特徴

トイレの床は汚れや臭いが発生しやすい場所なので、素材選びが重要です。

最近では、機能性だけでなくデザイン性も高い種類の床材が多く選ばれています。

ここでは、トイレリフォームでよく選ばれる代表的な床材を4つ紹介します。

  • クッションフロア
  • フロアタイル
  • フローリング
  • セラミック・磁器タイル

トイレの床材にはさまざまな素材がありますので、予算や目的に合った素材を選んで、快適なトイレ空間を実現しましょう。

クッションフロア

クッションフロアは、ビニール製の柔らかい素材で、表面に防水加工が施された床材です。

費用も安く施工期間も短いため、トイレ床の定番素材と言っていいほど、多くの人に選ばれています。

木目調や石目調など、デザインが豊富なところも魅力の一つです。

メリットデメリット
防水性・防汚性が高く、掃除がしやすい
費用が安く、施工期間が短い
デザインのバリエーションが豊富
重たいものを置くと凹みやすい
年数が経つと、変色や剥がれが起こることがある
  • おすすめの人:費用を抑えながらトイレをきれいにしたい人
クッションフロア

フロアタイル

フロアタイルは、硬質のビニール素材で作られた耐久性の高い床材です。

クッションフロアよりも厚みがあり、キズや摩耗に強く長期間使用できます。

また、リアルな木目や石目の質感があり、ホテルやカフェのような高級感がある空間づくりが可能です。

メリットデメリット
耐水性・耐久性が高い
高級感がありデザイン性が高い
部分的な張り替えができる
継ぎ目から水が入りやすい
クッション性がなくやや硬い
  • おすすめの人:メンテナンスがしやすく、デザインにもこだわりたい方
フロアタイル

フローリング

フローリングとは、木材や木目調の素材を板状に加工した床材で、一般的な住宅のリビングや寝室などでよく使われています。

トイレ床をフローリングにすると、家全体の統一感を感じられるというメリットがありますが、水や湿気に弱いというデメリットもあります。

小さなお子様がいるご家庭などは汚れやすさやお手入れの手間を考慮すると、他の床材のほうが適しているといえるでしょう。

メリットデメリット
自然素材ならではの温かみがある
他の部屋との統一感を出せる
高級感がある
水や湿気に弱い
メンテナンスが必要
  • おすすめの人:木の質感や自然素材にこだわりたい方
フローリング

セラミック・磁器タイル

高耐久で長く使える素材を選びたいなら、セラミックや磁器タイルがおすすめです。

デザイン性も高く、高級感がある素材感が洗練された空間を演出します。

耐水性・対汚性に優れて、汚れが染み込みにくいため耐久性に優れますが、目地の掃除には手間がかかるというデメリットもあります。

メリットデメリット
キズ・汚れ・水に強い
耐用年数が長い
高級感・重厚感がある
足元がやや冷たく感じることがある
施工費用が高い
目地お掃除に手間がかかる
  • おすすめの人:耐久性と高級感を重視する方
セラミック・磁器タイル

【まとめ】トイレでよく使われる床材とそれぞれの特徴

 項目/床材クッションフロアフロアタイルフローリングセラミック 磁器タイル
耐水性×
掃除のしやすさ
耐用年数8年~10年10年~15年10年~20年約30年
特徴コスパがよいデザイン性が高い自然素材のよさ高耐久 高級感がある

トイレの床材の選び方

トイレは毎日使う場所だからこそ、清潔さや使いやすさを保てる床材を選ぶことが大切です。

見た目やデザインだけでなく、掃除のしやすさや機能性、環境に合わせて選びましょう。

ここでは、トイレの床材を選ぶ際に抑えておきたいポイントを紹介します。

  • 掃除のしやすさ・汚れにくさで選ぶ
  • デザイン・壁紙との相性で選ぶ
  • 機能性で選ぶ
  • 住まいやライフスタイルに合わせて選ぶ

掃除のしやすさ・汚れにくさで選ぶ

トイレの床は、水はね、尿の飛び散り、ホコリ、臭いなど、汚れが付きやすい場所です。

そのため、撥水性や防汚性が高く、掃除がしやすい素材を選ぶようにしましょう。

おすすめの素材:クッションフロア・フロアタイル

どちらの素材も水に強く、汚れてもすぐに拭き取れるためおすすめです。

特に、最近は抗菌・防臭加工が施されたタイプもあり、掃除の手間を大幅に減らせます。

一方で、フローリングなど木材系の床材は、水や汚れに弱いというデメリットも理解したうえで検討しましょう。

デザイン・壁紙との相性で選ぶ

トイレは小さな空間だからこそ、床の色や柄が印象を大きく左右します。

最近は、ナチュラルな木目調、シックな石目調、北欧風タイルなど、デザイン性が高い床材が増えているので、イメージに合う素材を選びましょう。

おすすめの素材

デザインの方向性おすすめの床材
ナチュラル・北欧風クッションフロア(木目調)
ホテルライク・高級感フロアタイル(石目調・大理石調)
モダン・スタイリッシュフロアタイル(モルタル風・コンクリート調)
清潔感・明るさ重視クッションフロア(ホワイト・明るいタイル調)

特に、リビングや洗面室とつながる間取りの場合は、全体のインテリアバランスを意識して選ぶと自然です。

実際にサンプルを見て選ぶとよいでしょう。

おすすめの素材

機能性で選ぶ

近年のトイレ用床材には、さまざまな機能性のタイプが登場しています。

掃除のしやすさだけでなく、滑りにくさ、消臭効果、抗菌性など家族構成に合わせた選び方をしましょう。

おすすめの床材

家庭のタイプおすすめの床材
小さなお子さん・高齢者がいる家庭クッションフロア(柔らかく滑りにくいタイプ)
ペットと暮らす家庭クッションフロア(防臭加工タイプ)
冬の寒さが気になる家庭フロアタイル(床暖房対応・断熱性タイプ)
デザイン性を重視したい家庭フロアタイル(お好みのデザイン)

このように、ご家庭によって必要な機能性は違います。

長く安全に使うためにも、各家庭に必要な機能が備わっている床材を選びましょう。

住まいやライフスタイルに合わせて選ぶ

トイレの床材選びは、ライフスタイルとの相性も大切です。

例えば、賃貸住宅では原状回復が求められるため、床材を直接張り替えるのではなく、既存の床の上から施工できる重ね張りタイプが適しています。

おすすめの床材

住まいのタイプおすすめの床材
賃貸・マンション住まいの方クッションフロア(貼るだけタイプ)
持ち家・戸建てに住む方クッションフロア・フロアタイル・セラミック・陶器
デザイン性を重視したい家庭フロアタイル(好きなデザイン)

トイレの床材は、住まいやライフスタイルに合わせて選びましょう。

また、トイレの使用頻度や家族構成に応じて選ぶと、快適に使用できます。

トイレの床材は、掃除のしやすさ、デザイン、機能性、ライフスタイルなどさまざまな視点から選ぶことで、使いやすく快適な空間にすることができます。

どの素材を選べばよいか分からない方は、一度プロに相談してみましょう。

トイレ床リフォームの費用を安く抑えるコツ

トイレ床のリフォームは、素材や施工方法によって費用に大きな差が出ます。

少しの工夫で費用を抑えることが可能です。

ここでは、トイレ床リフォームの費用を賢く抑える3つのポイントを紹介していきます。

トイレ+洗面室を同時施工でお得に

トイレだけリフォームするよりも、隣接する洗面室などと一緒に施工するとコストを抑えられます。

職人の出張費、施工準備費などが一度で済むので、人件費を削減することが可能です。

また、同じ床材を選ぶと統一感も出るので、家全体の雰囲気に一体感が生まれます。

トイレリフォームを行う際には、洗面室など他の部分のリフォームの同時施工も検討してみましょう。

既存床の上に“重ね張りリフォーム”

既存の床を剥がさずに、その上から新しい床材を貼る重ね張りは、人気がある施工方法です。

古い床材の撤去や処分費用、下地補修費用を省くことができるため、工期が短くなり、人件費も削減できます。

短期間で手軽にリフォームをしたい方は、重ね張りができるかどうかをプロに相談してみましょう。

既存床の上に“重ね張りリフォーム”

まとめ

トイレの床は一見きれいに見えても、日常的に水分や湿気、尿の飛び散りなどによって意外と大きなダメージを受けています。

掃除をしてもしつこい汚れや嫌な臭いが残るようになってきたら、それは床材の劣化が進んでいるサインかもしれません。

床材にはさまざまな素材があり、それぞれ機能性・デザイン・費用に違いがあります。掃除のしやすさやご自身のライフスタイルに合わせて、最適なものを選びましょう。

トイレは毎日使う場所だからこそ、快適で清潔な空間を保ちたいものです。

見落としがちな床にも注目し、リフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級