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狭いキッチンをもっと快適に!キッチンの作業スペースを広く使う方法5選

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狭いキッチンをもっと快適に!キッチンの作業スペースを広く使う方法5選

一人暮らしで小さめの部屋に住んでいる方や、大家族の方​でキッチン用品が多い方の中には、料理をするたびに不便さを感じ、ストレスを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。

ここでは、そのような方のためにキッチンの作業スペースを効率よく活用する方法や、収納スペースを増やす方法、キッチンを使いやすくする方法などを解説します。

キッチンを使いやすくするにはサイズを把握しておこう

キッチンの大きさは家のサイズによって様々ですが、一般的なシステムキッチンには以下の規格サイズがあります。

  • 間口:2,100㎜〜2,550㎜
  • 奥行き:600㎜〜900㎜
  • 高さのワークトップ:800​㎜〜900㎜

フルオーダーキッチンを導入していない限り、基本的にメーカーや住宅会社が設計した規格品のサイズの中で効率よく炊事作業を行う必要があります。

作業しやすいキッチンとは?

作業しやすいキッチンとは、食材や調理器具を置いても十分なゆとりがあるキッチンのことを指します​。​

所狭しと物が積み重なったキッチンは、客観的にみてもあまり作業しやすいとは言えません。

作業しやすいキッチンの具体的な寸法としては、作業スペースが600㎜〜900㎜程度あると料理がしやすく理想とされます。

しかしながら、ワンルームや1Kなどの物件ではキッチンがコンパクトに設計されていることが多く、幅が狭くなりがちになります。

​このような狭いキッチンでも、これから紹介する工夫を取り入れることで、使いやすく十分な調理スペースを確保する事ができます。

作業しやすいキッチンとは?

作業スペースが少ないとどうなる?

作業スペースが少ないと、当然ながら食材や調理器具を置く場所がなく手狭になります。

そして、十分なスペースがない状態では、効率的に調理を行うことが難しくなり、作業そのものがスムーズに進みません。

不安定な場所での調理になるので、狭さにストレスを感じたり食材をこぼしたりといったトラブルが起こる可能性もあります。

キッチンの作業スペースを効率よく活用する​方法とは

作業スペースを効率よく活用する方法の具体例は、以下の通りです。

  • 冷蔵庫の配置場所はシンクとコンロとのバランスで決める
  • 使用頻度に合わせて道具を収納する
  • 収納はスリムな引戸製品を利用する

冷蔵庫の置き場所はシンクとコンロとのバランスで決める

冷蔵庫の置き場所で、キッチンの見え方が大きく変わります。

キッチンの前方に冷蔵庫を配置した場合には、生活感が増しますが飲み物を出す際など使い勝手が向上します。

一方で、キッチンの奥に配置すると生活感を軽減させることができますが、家族が冷蔵庫を開けるたびにキッチン奥で作業している方は、扉にぶつからないように避けて移動する必要があり料理をする際は非効率です。

闇雲に空きスペースに冷蔵庫を置くのではなく、冷蔵庫のドアを開けた際にキッチンとの間に立てるように設置する事で余計な移動をせずに作業する事ができます。

冷蔵庫の置き場所はシンクとコンロとのバランスで決める

使用頻度に合わせて道具を収納する

限られたスペースを使いやすくするには、キッチン用品の使用頻度に応じて収納する事が重要です。

特に腰から上の目線の場所に、使用頻度が高いものを置くと取り出しやすく効率的に作業が進みます。

逆に使用頻度が低いミキサーやホットプレートなどは収納の奥の方や下段などに収納しましょう。

また、季節によって使用頻度がかわる製品などもシーズンごとに見直して入れ替えるとよいでしょう。

収納はスリムな引戸製品を利用する

限られたスペースを有効に利用するためには、スリムな収納を上手に利用することが大切です。

一般的な大型収納を配置すると、キッチン内の動線や作業スペースを圧迫するのでスペースを増やしたいと考えている場合にはあまりおすすめできません。

スリムな収納を利用すると、作業スペースを確保できるとともにデッドスペースなどを最小限にすることもできます。

また、収納を開き扉ではなく、引戸タイプにすると扉を開閉する際のストレスが少なくなります。

キッチンの作業スペースは工夫次第で増やせる

キッチンの作業スペースを効率よく使用する方法を解説しましたが、作業スペースは工夫次第でご自身で作ることもできます。

作業スペースを増やす方法は、以下の通りです。

  • シンクやコンロの上を作業台にする
  • サイドワゴンを利用し作業スペースを追加する
  • 水切りはカゴではなく、折りたたみ式を選ぶ
  • 思い切ってリフォーム検討する

シンクやコンロの上を作業台にする

作業スペースが少ないキッチンでは、食材の下ごしらえやカット作業にも苦労することがあります。

スペースに余裕がないと、調理の手順がスムーズに進まず、料理自体が億劫になることもあります。

このようなケースでは、シンクやコンロの上にカッティングボードを置くことでスペースを拡張することができます。

折りたたみタイプを選べば使用後はすぐに片付けられ、シンクを利用する時にも支障がでにくいため便利です。

シンクやコンロの上を作業台にする

サイドワゴンを利用し作業スペースを追加する

簡単に作業スペースを追加する方法としては、サイドワゴンの導入です。

サイドワゴンは、収納に使用できるだけではなく作業台としても便利なアイテムです。

ついつい増えてしまいがちな調味料など、料理中によく使う小物などを収納すると便利です。

特にキャスター付のサイドワゴンは、軽い力で移動できるため、女性でも扱いやすく簡単に移動させる事ができるので人気のアイテムです。

移動が自由なので、キッチンだけではなくリビングなどでも利用することができます。

水切りはカゴではなく折りたたみ式を選ぶ

洗い終わった食器を置くために水切りは必要ですが、大きなカゴを置いてしまうとシンク周辺のスペースを圧迫して作業スペースが大幅に制限されてしまいます。

そこでおすすめなのが、折りたたみ式の水切りラックです。

折りたたみ式の水切りラックであれば、簡易的な作業台としてまな板を置くこともでき、調理スペースの確保にもつながります。

思い切ってリフォームを検討する

広いスペースがある場合には問題ありませんが、様々な収納を置いて手狭になってきた際には、思い切ってリフォームを検討するのもよいでしょう。

リフォームでは、限られたスペースを有効に活用するために既製品からオリジナルまで多彩な収納を選択する事ができます。

また、デッドスペースなどがある場合には、キッチン自体をシステムキッチンに変更することで、作業スペースを確保する方法もあります。

思い切ってリフォームを検討する

キッチンを使いやすくする5つの方法

キッチンの作業スペースを効率化する方法や、作業スペースの増やし方について解説してきました。

それらを踏まえた上で、キッチンを使いやすくするためには以下の5つ方法を取り入れるとよいでしょう。

  • 要る物と要らない物を分ける
  • 収納方法の見直し
  • キッチン内の動線を考えた配置にする
  • 整理整頓された環境をづくり
  • リフォームでレイアウトを最適化する

要る物と要らない物を分ける

キッチン用品は便利そうに見えるものやデザイン性の高いものが多く、気づくとあまり必要のない物まで買い込んでしまいがちです。

キッチンを使いやすくするためには、まず必要な物と必要のない物を分けて、いらないものは人に譲るか処分をしましょう。

「あると便利そうだから」と購入したものも、実際に使っていないなら見直しのタイミングかもしれません。

不要なものが収納からなくなるだけで、キッチン全体がすっきりと整理されて使いやすくなるでしょう。

収納方法の見直し

使用頻度の高いアイテムは使用する場所の近くに収納することで使い勝手が向上します。

また、用途ごとにアイテムをジャンル分けして収納すると、どこに何があるか一目でわかり、探す手間も省けるでしょう。

細かい道具が沢山収納されている場所には、わかりやすいようにラベルを貼って中身が分かるようにしておくとよいでしょう。

収納方法の見直し

キッチン内の動線を考えた配置にする

キッチン内では、シンク・コンロ・冷蔵庫を中心として移動します。

この3点を結んだ三角形の線の合計の長さが3,600mm〜6,000mmの範囲におさまると一般的に使いやすいキッチンと言われます。

どれかひとつでも離れた距離にあると無駄な移動が増え、使い勝手が悪くなるので、使いやすいキッチンレイアウトを決める際はこの動線バランスが重要なポイントとなります。

また、キッチン内での作業をスムーズに進めるために関連するアイテムはまとめて近くに配置する工夫も効果的です。

ゴミ箱の近くにゴミ袋のストックを準備したり、コンロの近くに使用頻度が高い調味料をまとめておくと、少ない動作で作業が完結し使いやすいキッチンが叶うでしょう。

整理整頓された環境づくり

いくら効率よく配置されたキッチンでも、使った物を元の場所に戻さないとすぐに散らかっていきます。

物が出しっぱなしの状態が続くと、次第にスペースが圧迫されどこに片付けたかわからなくなってしまします。

置き場所を決めたモノは、使用後に元の場所に戻す習慣をつけ定期的に整理整頓すると使いやすい状態を保つことができます。

リフォームでレイアウトを最適化する

キッチンを根本的に使いやすくしたい場合は、リフォームでキッチンの間取りや収納スペースを見直すことです。

リフォームでは、既存のレイアウトを変更せずに使いやすいシステムキッチンに変更することも、使い勝手の悪かった調理スペースが確保しにくいL型のキッチンから作業効率のよいI型キッチンに変更することもできます。

大掛かりなリフォームをせずとも、収納の見直しやプチ改装だけで大きく改善できる場合もあります。

リフォーム会社には収納や動線設計に詳しい専門家がいますので、迷った際には一度相談してみるとよいでしょう。

リフォームでレイアウトを最適化する

まとめ

キッチンの作業スペースを効率的に活用する方法や、収納スペースを増やす方法、キッチンを使いやすくする5つのポイントを解説しました。

キッチンの作業スペースは、キッチン用品を収納する際に効率よく配置することや、不要なものを置かないことなどで確保することができます。

ご自身でサイドワゴンを購入したり、空きスペースに収納を追加したりと、ご自身でできる工夫もありますが、それだけでは限界があります。

キッチンを大きく改善したいとお考えの際にはリフォーム専門の業者に相談してみるのも一つの方法です。

プロの視点からアドバイスを受けることで、ご自身の理想とすキッチンの全体図が思い描けるかもしれません。

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級