リフォーム・リノベーションの専門業者ならカラコル

お役立ち情報

Column

キッチンの収納を増やすリフォームとは?収納の種類やリフォームのポイントについて

#キッチン #収納

キッチンの収納を増やすリフォームとは?収納の種類やリフォームのポイントについて

家族が増えたり、食器や家電など収納するアイテムが充実してくると、キッチンの収納が足りないと感じることが多くなってきます。

実際、うまく収納できず物があふれてしまって、収納が足りていないと感じている方も多いのではないでしょうか?

そんな問題を解決してくれるのが、吊戸棚や壁面収納などキッチンの収納を増設するリフォームです。

本記事では、キッチンの収納を増やすリフォームについて詳しく解説します。

キッチンの収納を増やすリフォームの種類や収納を増設するときのポイントなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

リフォームでキッチンの収納を増やす方法

リフォームでキッチンの収納を増やす方法にはいくつか種類があります。

ここでは、キッチンの収納を増やすリフォームの6つのポイントついて解説していきます。

カウンター収納を設置する

キッチンの収納を増やすリフォームの中でも、比較的気軽に設置できるのが、カウンター収納です。

カウンター収納はキッチンのシンクと同じくらいの高さで、壁面収納よりも収納力は劣りますが、ちょうど良い高さで使い勝手がよく、上部のカウンター部分収納として活用できます。

また、高さが低いので狭いキッチンに設置しても圧迫感がありません。

サイズも大きくないので既製品であればホームセンターなどで購入したものを自分で設置導入することもできますが、既製品だとサイズが合わなかったりテイストが合わないなどの問題が発生することもあります。

そのため、より理想的なカウンター収納を検討するのであれば、自由に組み合わせが可能なシステム収納を選ぶのがおすすめです。

キッチンメーカーでは本体と同じ扉材で揃えられる商品もあり、統一感のある仕上がりにもなります。

カウンター収納を設置する

吊戸棚を取り付ける

キッチンの上部のスペースを有効活用したいときにおすすめなのが、吊戸棚を設置するリフォーム方法です。

上部の空いているスペースに設置するので、キッチンを狭くすることなく収納を増設できるというメリットがあります。

また、設置も比較的簡単なので、早ければ1日程度、時間がかかるケースでも2〜3日でリフォームできます。

ただし、吊戸棚を取り付けるには壁にしっかりとした下地が必要で、下地がない場合は補強工事が必要になります。

また、あまりに重いものや大量の収納には向かないため、その点を理解した上で導入を検討しましょう。

吊戸棚を取り付ける

対面キッチン収納を設置する

キッチンの収納力を大きく向上させたいときにおすすめなのが、対面キッチン収納です。

アイランド型やペニンシュラ型のキッチンは、シンクの背面にスペースがあるので、そこに大きな収納を設けてキッチンの収納を充実させることができます。

設置する製品にもよりますが、食器はもちろん、カトラリーや調理器具も収納できて使い勝手や利便性も抜群です。

対面収納には大きく分けて2つのタイプがあります。


ひとつはキッチン一体型タイプで、キッチン本体と収納が一体化しているため、見た目に統一感があり高級感も演出できます。

ただし、このタイプはキッチン全体を交換する必要があるため、費用が高めになります。

もうひとつは造作収納タイプで、現在のキッチンをそのまま使いながら、腰壁のダイニング側などに、現場の造作工事で収納を取り付ける方法です。

この場合、ダイニング側のスペースに余裕があるか事前に確認しておく必要があります。

また、キッチン一体型の対面収納は、対面式ではない壁付けキッチンには取り付けができず、対応サイズにも規格があるため、間取りや設置スペースに合わない場合は、別の収納方法を検討しましょう。

対面キッチン収納を設置する

床下収納を増設する

キッチンが狭くて収納を増やせそうにないケースや収納を増やすことでキッチンの見た目が損なわれるケースにおすすめなのが、床下収納です。

床下収納は、キッチンの床下に空間を設け、収納スペースとして活用する方法です。

床下のスペースを有効に活用することで、キッチンが狭くなったり、見た目が損なわれたりすることなく収納を増やすことができます。

床下収納はあくまで補助的な収納であり、収納力そのものはそれほど高くはないので、キッチンの収納力を大きく向上させたいというケースには不向きです。

床下収納を増設する

収納力の高いキッチンに交換する

床下収納同様、キッチンに大きな収納を導入できるほどのスペースがないケースには、収納力の高いシステムキッチンへの交換がおすすめです。

最近のキッチンはさまざまな収納を備えた収納力の高い製品が充実しています。

キッチン全体を新しい設備に入れ替えることで、追加の収納棚を設けずに収納力を大幅にアップできるのです。

キッチン自体を交換するリフォーム方法のメリットとしては、キッチンの機能性を向上させられる点とキッチンを一新できる点があげられます。

システムキッチンの中には食器や調理器具を立てて収納できるものや、カトラリーなどの小物類の収納スペースがあらかじめ確保されているものもあります。

また、食洗機が備わったキッチンに変更すると、収納力以外の部分で利便性を高めることも可能です。

キッチン自体を新しいものに交換するので、古くなってしまったキッチンの見た目を一新することもできます。

一方、新しいキッチンを導入することになるので、他のリフォーム方法に比べてリフォーム費用は高めになります。

収納力の高いキッチンに交換する

リフォームでキッチンに棚などの収納を増設するときのポイント

キッチンに棚などの収納を増設する際は、単に収納を増やせばよいというわけではありません。

使い勝手など、よりよい収納にするために押さえておくべきポイントがいくつかあります。

ここでは、リフォームでキッチンに棚などの収納を増設する際のポイントを解説します。

既製品と造作のメリット・デメリット

キッチンの収納リフォームには、大きく分けて4つの種類があります。

市販で完成として販売されている既製品、キッチンメーカーや建材メーカーが製造・販売しているシステム収納、オーダーメイドで制作する造作家具収納、現場で職人が取り付ける造作工事の収納です。

それぞれに魅力がありますが、デメリットもあるので、それらを把握した上でどちらにするかを決めましょう。

市販で販売の既製品は機能やデザインも充実しリーズナブルですが、決められた規格から選ぶので、システム収納や造作家具収納と比べてサイズやデザイン等の自由度は劣ります。

システム収納はボックスのサイズバリエーションが豊富なので、既製品に比べて自由度があり、ある程度ぴったりと希望のサイズで取り付けることができます。

また、キッチンメーカーでは本体と同じ扉材で揃えられる商品もあり、統一感のある仕上がりにできるのもメリットです。

既製品と造作のメリット・デメリット

造作家具収納は、サイズや使用する素材などをすべてオーダーメイドで決められるため、空間にぴったりとフィットする収納を実現したい方や、洗練されたデザインを追求したい方におすすめです。

既製品やシステム収納では対応が難しい仕様や、細部まで自由に設計できるのが大きな魅力ですが、その分コストが高くなります。

既製品やシステム収納

現場で職人が取り付ける造作工事の収納は、サイズや仕様を空間に合わせて柔軟に調整できるのが特徴です。

ただし、既製品やシステム収納のような機能性や利便性は備わっていない場合も多く、そういった特徴があることも知っておくと安心です。

現場で職人が取り付ける造作工事の収納

それぞれの特性を理解し、使い方や予算、こだわりたいポイントに応じて最適な方法を選びましょう。

開き戸と引き戸のメリット・デメリットを把握する

キッチンの収納の扉には開き戸と引き戸の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

開き戸には「価格が安い」「密閉性を高めやすい」などのメリットがありますが、扉を開ける際にスペースが必要になるので、扉を開けたまま作業をするには不向きです。

引き戸は「開け閉めをスムーズに行いやすい」「開けていても邪魔にならない」などのメリットがあります。

ただし、片側しか開けられないことが多いため、奥に収納した物を取り出しづらいというデメリットもあります。

どちらのタイプが適しているかはそれぞれのケースで異なるので、リフォーム業者の担当者と相談しながら決めるようにしましょう。

収納の奥行きは45cm程度に留める

棚などのキッチン収納の奥行きは45cm程度に留めるのがおすすめです。

奥行きが深くなると、たくさん収納できる反面、奥のものが取りづらくなります。

吊戸棚などキッチンの上部に設置する収納はとくに注意が必要で、奥に収納したものを取り出す際、毎回椅子や脚立を用意しなくてはいけなくなってしまうことも。

ただ、収納を使用する人の身長が高かったり、キッチンのスペースに余裕があって引き出しをめいいっぱい引き出しても邪魔にならない場合は、60cm程度までで問題なく使用できる可能性があります。

収納の奥行きをきめる際は、メーカーのショールームやホームセンターの住宅設備コーナーで使い勝手を確認してから、どの程度の奥行きがベストか確認するようにしましょう。てください。

収納の奥行きは45cm程度に留める

家電類を収納できるスペースも設ける

キッチンでは、下記のようなさまざまな家電を日常的に使用します。

  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • オーブントースター

そのため、収納を増やす際は、家電類を収納できるスペースについても考慮することが大切です。

普段使用している家電をリストアップして、どれくらいのスペースが必要になるか考えながらプランを立てましょう。

また、家電類は常に使用するわけではないので、スライド式の棚を採用し、必要なときだけ引き出しして使うようにすると、スッキリまとめることができます。

コンセントはよく考えて配置や数を決める

キッチン収納に家電を組み込む場合、収納スペースだけでなくコンセントの配置や数も考えなくてはいけません。

コンセントを後から追加しようとすると電気工事が必要になり、費用や手間がかかってしまうので、現在使用している家電や今後導入する予定の家電も含めてコンセントの数を決めるようにしましょう。

コンセントの位置から家電の設置場所が離れていると、ケーブルが届かなくて家電の位置を変更したり、延長ケーブルを用意しなくてはいけなくなります。

そうなるとせっかく整えた収納スペースの見た目が損なわれてしまうので、計画的によく考えながら配置も決めるようにしましょう。

コンセントはよく考えて配置や数を決める

収納の棚は可動式のものを選ぶ

高さのある収納は収納力が高くて便利ですが、棚の高さが固定されていると一気に使い勝手が悪くなってしまいます。

そこでおすすめなのが、可動式の棚です。

可動式の棚は、収納するアイテムに合わせて高さをある程度自由に変えられるため、余計な収納スペースが発生しづらくなっています。

棚の高さが高すぎる分には収納アイテムなどで調整できますが、高さがない場合は対応のしようがないので、可動式の棚を採用して柔軟に対応できる体制を整えておくようにしましょう。

キッチンリフォームの費用を抑えるための3つのコツ

キッチンに収納を増やすリフォームを含め、住宅のリフォーム費用は高額になりやすい傾向があるため、なるべく費用を抑えたいところです。

そこで、キッチンリフォームの費用を抑えるために知っておきたい3つのコツを紹介します。

相見積もりをとる

キッチンのリフォームにかかる費用をなるべく抑えたいのであれば、複数のリフォーム業者に見積もりをとることです。

この方法を「相見積もり」といいますが、相見積もりを行うことで、キッチンリフォームの適切な費用を把握できるようになります。

見積もりをとる際は、見積書の内容もチェックするようにしましょう。

項目が不明瞭で、何にどれだけの費用がかかっているのか分からないような見積書を出す業者は避けた方が無難です。

造作や既製品のグレードにこだわりすぎない

住宅のリフォームとなると、つい細部にまでこだわりたくなりますが、こだわりが増えるほど費用もかさんでしまいます。

予算内で満足できるリフォームにするためには、優先順位を決めて取り組むことが大切です。

キッチンの収納は造作家具でフルオーダーすることもできますが、そうなると費用も高くなります。

また、既製品やシステム収納を導入する場合であっても、グレードの高いものを選ぶと価格が高くなるため注意しなくてはいけません。

使い勝手やデザインなど譲れない部分は妥協せずにこだわるべきですがこだわるあまり予算を大幅にオーバーするのは避けるべきです。

「収納を充実させること」と「見た目やグレードにこだわること」のどちらの優先度が高いか考え、予算に合わせて柔軟にプランを立てるようにしましょう。

必要以上に収納の範囲を広げない

収納を増設したり拡張したりするとなるとついつい範囲を広げてしまいがちですが、増設する数や範囲が広くなればなるほどコストがかさむため注意しなくてはいけません。

予算内で収まるのであれば問題ありませんが、予算をオーバーしてしまうのであれば、一度「本当にこんな大きな収納が必要なのか」を再考してみてください。

後先考えずに収納を増やしてしまうと、かえって使い勝手が悪くなってしまいかねません。

必要であれば、あらためてリフォームすることもできるので、費用を抑えるためにも、必要な分だけ収納を増設したり拡大したりするプランを考えるようにしましょう。

必要以上に収納の範囲を広げない

まとめ

キッチンの収納はリフォームによって充実させることができます。

吊戸棚や壁面収納など方法はいくつかありますが、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

また、単に収納を増やすだけだと使いやすいキッチンにはならないので本文で紹介した「収納を増設するときの6つのポイント」を参考にリフォームするようにしましょう。

実際にリフォームを依頼する際は、キッチンリフォームの実績が豊富な業者に相談するのが安心です。

リフォーム業者を選ぶ際は、ホームページに掲載されている事例などの実績をチェックしながら選び、理想のリフォームを実現ししましょう。

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級