洗面室のリフォームを考えるとき、どうしても洗面化粧台の交換に注目しがちですが、実は「床材のリフォーム」も欠かせない重要なポイントです。
洗面室は毎日使う場所で、水はねや湿気、汚れが発生しやすく、さらに湿気によるカビや掃除のしにくさが問題になることもあります。
この記事では、洗面室に適した床材の種類や選び方やリフォームのポイントをわかりやすく解説します。
Contents
洗面室の床リフォームをするタイミング
洗面室の床をリフォームするタイミングは、以下のような場合です。
- 湿気によるカビや腐食が発生してきた
- 掃除をしても汚れが落ちない
- 見た目が老朽化してきた
- 浴室・洗面化粧台をリフォームするタイミング
それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。
湿気によるカビや腐食が発生してきた
湿気の多い洗面室は、長時間放置するとカビや腐食が起こる可能性が高い場所です。
特に長年使用し続けている場合や、適切でない床材を使用している場合は、水分が染み込みやすくなり、床材の腐敗が進むことがあります。
例えば、古い木製フローリングの表面のコーティングが剥がれて、湿気を吸収しやすくなることがあり、こうしたトラブルが見られたら早急なリフォームを検討しましょう。
掃除をしても汚れが落ちない
日々の掃除で「床に汚れがしみ込む」「カビが落としきれなくなった」と感じたら、床材の張り替えを検討するべきタイミングです。
汚れが簡単に拭き取れる素材や防水性・耐久性に優れた床材を選ぶことで、掃除の手間が大幅に減らすことができます。
見た目が老朽化してきた
床材が変色したり、ヒビや剥がれが目立ち始めた場合、それはリフォームを検討するタイミングといえるでしょう。
見た目の美しさを取り戻すことで、洗面室全体が明るく快適な空間になります。
浴室・洗面化粧台リフォームのタイミング
浴室や洗面化粧台のリフォームを検討しているなら、洗面室の床材も合わせて張り替えするのがおすすめです。
浴室と洗面室のデザインや機能性を統一することで、空間全体の調和が生まれ、また同時に施工を行うことよってコスト削減も期待できます。
洗面室に適した床材選びのポイント
洗面室の床をリフォームする際には、以下のポイントをおさえて床材を選ぶことが大切です。
- 防水性や耐久性
- 掃除のしやすさ
- 滑りにくさ
- デザイン性
防水性や耐久性
洗面室は日常的に水が飛び散りやすい場所です。
防水性能の高い床材を選ぶことで、水漏れやカビの発生を防ぎ、床材の劣化を遅らせることができます。
例えば、クッションフロアやフロアタイルは高い防水性と耐久性を兼ね備えています。
また、傷がつきにくい加工が施されたものを選ぶと、長期間きれいな状態を保つことができます。
掃除のしやすさ
洗面室は毎日使用する場所なので、掃除が簡単にできる床材がおすすめです。
表面が滑らかで汚れが付着しにくい加工が施された床材を選ぶと、軽く拭くだけで清潔さを保つことができます。
特にクッションフロアやフロアタイルは、汚れが染み込みにくく、掃除に手間がかからないため人気があります。
滑りにくさ
安全性を考慮するなら、滑りにくい床材を選ぶことが大切です。
洗面室は水で濡れることが多いため、滑りやすい床材を使用すると転倒のリスクが高まります。
最近の床材には滑り止め加工が施されているものが多く販売されており、小さな子どもや高齢の方がいる家庭でも安心して使えます。
デザイン性
機能性だけでなく、デザイン性も床材選びの大事なポイントです。
洗面室の床材は、空間全体の雰囲気を左右するため、スタイリッシュな石目調や、明るく爽やかな色合いなどが人気です。
また、浴室や壁のデザインと合わせることで、統一感のある仕上がりになります。
洗面室におすすめの床材
洗面室の床をリフォームする際のおすすめの床材として、以下のような種類があります。
- クッションフロア
- フロアタイル
- タイル
- フローリング
それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。
クッションフロア
クッションフロアは、使いやすさ・機能性・デザイン性・コストパフォーマンスの4つがすぐれているため、洗面室の床材として人気の高い素材です。
柔らかい素材なので足に優しく、衝撃を吸収するため、転倒してしまった場合でもケガをしにくく安全性が高いのが特徴です。
また、防水性と防汚性が高いため、水や湿気が多い洗面室でも安心して使えます。
デザインの選択肢が多く、木目調やタイル調など豊富なデザインがあり、ナチュラルで落ち着いた雰囲気やモダンでスタイリッシュな空間など、自分好みのインテリアを楽しむことができます。
さらに、価格が手頃でありながら耐久性や機能性がしっかりしているため、予算を抑えつつも質の高い仕上がりを実現することができます。
このように、使いやすさ・機能性・デザイン性・コストパフォーマンスがそろったクッションフロアは洗面室の床時として多くの方に選ばれています。
フロアタイル
フロアタイルは、耐久性やデザイン性に優れた床材です。
クッションフロアと比べると、硬い素材でできているためしっかりとした質感があり、傷や摩耗にも強いのが特長で、長期間にわたり美しい状態を保つことができます。
デザイン面でも、本物の石材や木材をリアルに再現したデザインが魅力で、洗面室の空間に高級感を演出することができます。
もう一つの利点は、部分的な張り替えができることです。
汚れたり傷ついたりした場合でも、1枚だけを交換できるため、床全体を張り替える必要がなく、メンテナンスの手間や費用を抑えることが可能です。
クッションフロアに比べるとややコストが高い傾向にありますが、その分の耐久性やデザイン性を考慮すると、長期的なコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
タイル
タイルは、床材として高い耐水性と耐久性を兼ね備えており、湿気の多い環境でも安心して使用できる優れた床材です。
デザイン面では、タイルの豊富な色や柄、そして上品な質感が魅力です。
シンプルなものから華やかなパターンまで幅広く選べるため、自分の好みに合わせて空間をコーディネートすることが可能です。
モダンな印象を演出したり、オリジナリティを追求したい場合にも最適です。
デメリットとしては、足触りが冷たく感じる、目地部分の掃除がやや面倒、費用が高い、などが挙げられます。
フローリング
フローリングは、木の温かみを感じられる床材で、自然素材ならではのナチュラルな雰囲気を好む方におすすめです。
自然素材ならではのやさしい質感と温もりが特長で、足触りの快適さが居心地のよい空間にしてくれます。
最近では、防水加工が施されたフローリングも登場し、これまで使用が難しいとされていた洗面室の水回りでも使用可能になりました。
ただし、完全防水ではないため、水が長時間残ると膨張や変色のリスクがある点には注意が必要です。
水まわりでの使用を検討する場合は、防水加工が施された商品を選ぶこと、そして定期的なメンテナンスを心がけることが大切です。
また、小さな子どもがいる家庭では、水をこぼしたり強い衝撃を与えたりすると、フローリングが傷ついたり劣化しやすくなるため、使用には向かない場合があります。
そのため、大人だけで過ごす家庭や、落ち着いた生活スタイルを重視する方に、特におすすめの床材です。
洗面室の床リフォームの注意点
洗面室の床をリフォームする際の注意点として、以下の点が挙げられます。
- 防水性能をしっかり確保する
- 現在の床材の状態を確認する
- 家族やライフスタイルに合わせた設計を考える
それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。
防水性能をしっかり確保する
洗面室は水を頻繁に使用する場所であるため、防水対策がリフォームの最も重要な注意点となります。
施工する際には隙間からの水漏れを防ぐために、シーリング処理をすることが必要です。
床材には、防水加工が施されたものを選ぶことで、湿気による劣化を防ぎ、長期間使用できる環境をつくることができます。
現在の床材の状態を確認する
リフォームを始める前に、今使っている床材の状態をしっかり確認しましょう。
カビや腐食が見つかった場合は早めの修繕が必要ですし、床材の劣化が激しい場合は、表面だけでなく下地部分から交換することも検討しましょう。
また、新しい床材を張る前には下地が平らであるかを確認することも大切です。
下地がデコボコしていると、新しい床材がしっかり貼れず、早めに傷んでしまうことがあるため、不均一な部分がある場合は下地を補修してから施工を始めましょう。
家族やライフスタイルに合わせた設計を考える
リフォームは家族構成やライフスタイルに合った設計にすることで、より使いやすい洗面室をつくることができます。
例えば、小さな子どもがいる家庭では、滑りにくい床材を選ぶと安心です。
また、高齢の方がいる場合は、段差をなくし、手すりを設置するなどのバリアフリー設計で安全性を高めることができ、これにより移動や動作がスムーズになります。
洗面室を多目的に使う場合や介護が必要になる可能性を考えるなら、車椅子でも使いやすい広い入口や滑りにくい床材を取り入れるとよいでしょう。
洗面室の床リフォームの施工コストをおさえる方法
洗面室の床リフォームを計画する際、できるだけ費用をおさえながらも、満足度の高い仕上がりを目指したいものです。
以下では、コストを削減するための具体的な方法をご紹介します。
- 素材選びとデザインの工夫
- 早めのメンテナンス
- 複数業者に見積もりを取得
それぞれについて、以下で詳しく解説していきます。
素材選びとデザインの工夫
リフォームの費用を抑える第一歩は、素材選びです。
高価な素材を使用すると品質は上がる一方で、予算を圧迫する原因にもなるため、コストパフォーマンスに優れた素材を選ぶことを検討してみましょう。
たとえば、クッションフロアやフロアタイルは、防水性や耐久性に優れ、デザインも豊富なため、見た目を妥協せずに費用を抑えられる選択肢です。
早めのメンテナンス
小さな不具合を早めに修繕することも、結果的にリフォーム費用をおさえることにつながります。
たとえば、床材の劣化や小さなひび割れを放置すると問題が深刻化し、より大掛かりな修繕が必要になることがあります。
定期的に洗面室の状態をチェックし、劣化が見つかった場合は早めに対処することが大切です。
さらに日常的なお手入れを丁寧に行うことで、床材の耐久性を維持し、リフォームの頻度を減らすことができます。
複数業者の見積もりを取得
リフォームの施工を依頼する際には、必ず複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
一社だけの見積もりでは相場が分からず、適正な価格かどうかを判断するのが難しくなります。
同じ条件で見積もりを依頼し、費用や提案内容、アフターサービスを比較することが重要です。
費用だけでなく、施工の質やアフターケアの対応が信頼できるかどうかを確認することで、安心して依頼できる業者を選ぶことができます。
カラコルのリフォーム事例紹介
カラコルでは、これまで多くのリフォームを手掛けてきました。
以下で、実際の施工事例から洗面室の床リフォームのBeforeとAfterを紹介します。
H様邸 洗面室床リフォーム
Before
H様邸では、洗面化粧台や防水パンと一緒に床材も古くなり、デザインが少し時代を感じさせる印象でした。
After
浴室と洗面化粧台のリフォームに合わせて、洗面室の床を防水性と耐久性に優れたクッションフロアに張り替えました。
ダーク系の床材を選ぶことでシックな空間となり、汚れが目立ちにくくなり、お手入れが簡単になったのも嬉しいポイントです。
見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えた仕上がりとなりました。
N様邸 洗面室床リフォーム
Before
N様邸の洗面室は築年数の経過により床材が老朽化し、汚れが目立っている状態でした。
After
浴室と洗面化粧台のリフォームに合わせて、洗面室の床も張り替えました。
北欧風のタイル柄デザインのクッションフロアで、洗面室が明るくポップな雰囲気に変わり、おしゃれな空間に生まれ変わりました。
まとめ
洗面室の床リフォームは、毎日の生活をより快適にし、安全で美しい空間を作る大切なステップです。
湿気やカビの影響、掃除の手間、経年劣化による老朽化など、これらを解決するためには、タイミングを逃さずリフォームを計画し、適切な床材を選ぶことが大切です。
クッションフロア、フロアタイル、タイル、フローリングといった床材の中から、防水性や耐久性、掃除のしやすさ、デザイン性などのポイントを考慮して選定しましょう。
また、リフォームの際には、施工コストをおさえるための工夫も重要です。
適切な素材とシンプルなデザインの選定、早めのメンテナンス、そして複数業者の見積もり比較を行うことで、費用をおさえつつ満足度の高いリフォームを実現できます。
カラコルでは、これまでの豊富な事例と実績をもとに、お客様一人ひとりのニーズに合わせたご提案をしています。
洗面室をもっと快適で使いやすい空間にリフォームしたいとお考えの方は、ぜひカラコルにご相談ください。