IHクッキングヒーターは、現代の家庭において人気のある調理器具です。
ガスコンロからの交換を考える方も多いでしょう。
しかし、IHヒーターへの交換には、注意すべきポイントやメリット・デメリットがいくつかあります。
ここでは、それらを詳しく見ていきましょう。
Contents
ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換はできる?
電源の確認
IHクッキングヒーターは通常、200Vの電源が必要です。
もし現在のキッチンが100Vの電源しか使えない場合、電気工事を行わなければならず、分電盤の回路に余裕がない場合は、分電盤の交換や回路を増やす工事も必要になるかもしれません。
電気の容量によっては回路数を増やせない場合もありますので、事前に専門家に相談しましょう。
電気工事のプロが自宅の電気状態を確認し、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
設置スペースの確認
IHクッキングヒーターを設置するスペースを確認することが大切です。
IHクッキングヒーターとガスコンロではサイズが異なることがあるため、購入前にしっかり寸法を測りましょう。
ビルトインタイプや据置きタイプなど、機種によって設置条件が変わるので、選んだ機種に合ったスペースが確保できているかを確認も行いましょう。
専門業者への依頼
IHクッキングヒーターの設置は、電気工事が必要になるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
工事を専門業者に頼むことで、安全面が保証されるだけでなく、工事の品質も確保され、問題が発生した際も、経験豊富なプロが対応してくれますので安心です。
工事を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取って比較するとよいでしょう。
IHクッキングヒーターに交換する前に確認すること
IHクッキングヒーターに交換する前には、いくつかの確認事項があります。
IHヒーターの種類を確認
まず、IHヒーターの種類を確認しましょう。
IHクッキングヒーターには、ビルトイン型と据置き型があります。
基本的には、据置きから据置きへ、ビルトインからビルトインへの交換がスムーズですが、例えば、据置き型からビルトイン型に変更する場合は、キッチン全体をリフォームする必要があります。
リフォームを行う場合、コストや時間がかかるため、事前にしっかりと計画を立てましょう。
電源の確認
IHヒーターを導入する際には、電源の確認も欠かせません。
すでに述べたように、IHヒーターは200Vの電源を使用しますが、もし現在の電源が100Vであれば電気工事を行うことになります。
このため、導入前に自宅の電気設備を確認し、必要な工事を行う準備をしておきましょう。
マンションの場合は管理会社へ確認が必要
最後に、マンションにお住まいの方は、IHクッキングヒーターへの交換を行う前に、管理会社に確認しましょう。
マンションによっては、特定の工事に関する規定や制限がある場合があります。
特に電気工事が関わる場合は住戸の分電盤に関する規定があることが多いため、管理会社に早めに連絡を入れ、スムーズに手続きを進めることが大切です。
IHクッキングヒーター交換工事について
工事の流れ
ガスコンロからIHクッキングヒーターの交換するリフォーム工事は、以下の流れで行います。
- 既存のガスコンロの取り外し
工事が始まると、まずは古いガスコンロを慎重に取り外します。
この作業は、専門業者が行うため安心です。
- 電源工事
次に、IHクッキングヒーター用の200V電源の工事を行います。
この際、必要に応じて分電盤の交換や回路の増設を行うこともあります。
- IHクッキングヒーターの設置
電源工事が完了したら、新しいIHクッキングヒーターを設置します。 - 設置後は、動作確認を行い、正常に作動することを確認します。
工事にかかる時間
工事にかかる時間は、通常1日から2日程度です。
具体的な工事内容や条件によって異なるため、事前に業者と確認しておくとよいでしょう。
特に、電源工事が必要な場合は、時間がかかることがあります。
費用の目安
IHクッキングヒーターの交換にかかる費用は、一般的に15万円から30万円程度が相場です。
この価格は、選ぶ機種や工事内容によって異なりますので、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。
カラコルでは、お客様のご要望に合わせたプランを提案し、ご予算に応じたお見積もりを提供しております。
IHクッキングヒーターのメリット
IHクッキングヒーターは、現代の家庭でとても人気のある調理器具であり、その理由はいくつもあります。
ここでは、IHクッキングヒーターのメリットについて詳しく説明します。
安全性
IHクッキングヒーターの大きなメリットは、安全性が高いことです。
ガスコンロと違って、直接火を使わないので火災のリスクが少なくなり、小さな子どもやペットがいる家庭では、火傷や火災の心配が軽減されます。
また表面がそれほど熱くならず、調理中でも周囲が熱くならないため、火傷の危険も減ります。
過熱防止機能や自動オフ機能が付いているモデルも多く、万が一の事故も防げるようになっています。
掃除が簡単
IHクッキングヒーターは掃除が簡単です。
ガスコンロはバーナー周りに汚れがたまりやすいですが、IHの平らなガラス面なら、冷めてから布でさっと拭くだけで汚れが落ちます。
焦げ付きも軽くこすればきれいになりますし、油はねも少なく、汚れが広がりにくいので、日々の掃除がぐんと楽になります。
効率的な加熱
IHクッキングヒーターは加熱効率が高く、鍋自体を直接加熱するため熱が無駄にならず、短時間で料理ができ、調理時間を大幅に短縮できます。
例えば、煮物や炒め物の時間がガスコンロに比べて半分近く短縮されることもあります。
温度調整もすぐにできるので、料理の仕上がりが安定しやすく、失敗が少ないというメリットもあります。
温度調節が容易
IHクッキングヒーターはデジタル表示やタッチパネルで簡単に温度を調整でき、煮込み料理や低温調理など、温度管理が重要な料理も正確に加熱できるため、プロ並みの仕上がりを目指せます。
直感的に火加減を調整できるので、慣れればさまざまな料理に挑戦できるでしょう。
ガス漏れの心配がない
ガスコンロと違いIHは電気を使うため、ガス漏れの心配がありません。
ガス漏れは事故や火災の原因となる可能性があるため、特に注意が必要になり、ガス事故のリスクを減らしたい家庭には、安心して使える調理器具と言えるでしょう。
IHクッキングヒーターのデメリット
IHクッキングヒーターには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットもあり、これらを理解することで、自分に合った調理器具を選びやすくなります。
初期費用が高い
IHクッキングヒーターの一番のデメリットは、初期費用が高いことです。
ガスコンロに比べると、購入価格が高くなることが一般的で、商品によっては、数万円から十数万円の差が出ることもあります。
また交換工事や電源工事が必要になることもあり、これらの費用もかさむため、トータルで大きな出費になる可能性があるため、予算に限りがある場合、注意が必要です。
特定の鍋が必要
IHクッキングヒーターでは、専用の鍋や調理器具が必要です。
鉄やステンレスなど、磁石がくっつく材質の鍋でないと使用できず、アルミや銅製の鍋は使えないため、今まで使っていた鍋が使えなくなることもあります。
新たに鍋を買い替える必要が出る場合もあるので、事前に確認しておくことが大切です。
使い勝手が変わる
IHクッキングヒーターの加熱方式は、ガスコンロとは異なるため、使い勝手に慣れるまで時間がかかることがあります。
特に強火での炒め物などは、ガスコンロの方がやりやすいと感じることがあります。
IHは火力の調整がゆっくりなので、料理の仕上がりに微調整が必要な場面で不便を感じることがあるかもしれません。使用前に、IHの特性を理解しておくことが重要です。
停電時に使用不可
IHクッキングヒーターは電気で動くので、停電すると使えなくなります。
ガスコンロなら停電時でも料理ができましたが、IHは電気がないと調理ができなくなるため、自然災害が多い地域や停電の多い場所では、IHを使うことがデメリットになるかもしれません。
万が一に備えて、別の調理方法や器具を準備しておくと安心です。
カラコルのIHクッキングヒーター交換リフォームをご紹介
カラコルでIHクッキングヒーター交換リフォームをご依頼いただいた実際の実例をご紹介しますので参考にしてください。
兵庫県S様邸 施工事例
S様邸のキッチンリフォームでは、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換を行いました。
Before(リフォ-ム前)
夏の調理はキッチンが暑くなり、お手入れにも手間のかかるガスコンロでした。
After(リフォーム後)
ガスコンロからIHクッキンッグヒーターに交換し、見た目もスッキリ、調理機能も充実、お掃除もしやすくなりました。
キッチンはレイアウトも変更してまるごとリフォーム、ほかの設備機器も新しくなり、収納量もアップしました。
まとめ
IHクッキングヒーターへの交換は、多くのメリットがあるため、現代のキッチンリフォームでとても人気があります。
例えば、火を使わないため安全性が高く、火災ややけどのリスクが低くなることや、調理中にキッチンが暑くならず、掃除もしやすいです。ガラス製の平らなトップは、汚れが付きにくく、サッと拭くだけでお手入れが完了します。
さらに、加熱効率が高く、鍋そのものを直接加熱するため、調理が早く終わるのも大きな魅力です。
一方で、IHを導入する前に知っておきたいデメリットもあります。
例えば、初期費用が高いこと、専用の鍋が必要なこと、ガスコンロとは使い勝手が違うこと、そして停電時には使えない点です。
ただこれらのデメリットを理解して準備すれば、IHクッキングヒーターの良さを十分に活かすことができます。リフォームを検討する際には、信頼できる専門業者に相談し、必要な情報を十分に集めましょう。
カラコルでは、IHクッキングヒーターの導入に関する詳しい説明やサポートを提供していますので、ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。