浴室をリフォームするときに重要になってくるのが、リフォームを依頼する業者選びです。
業者選びに失敗すると、思い描いていた仕上がりにならなかったり、費用や対応に不満が残る結果になってしまいかねません。
そこで本記事では、業者選びで失敗しないために押さえておくべきリフォーム業者の選び方を詳しく解説します。
リフォーム業者の種類やそれぞれの業者のメリット・デメリット、浴室リフォームで最も気になる費用を抑える方法などについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
浴室のリフォーム業者の種類とメリット・デメリット
浴室のリフォームを行っている業者にはいくつか種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
業者選びで失敗したり後悔したりしないためには、リフォーム業者の種類と特徴を押さえておかなくてはいけません。
リフォーム業者の種類と、それぞれの業者の特徴、メリット・デメリットを解説します。
住宅リフォームの専門業者
浴室のリフォームを依頼できるリフォーム業者の1つ目が、住宅リフォームの専門業者です。
浴室やキッチン、リビングなど、住宅のリフォームを専門的に行っている業者で、特定の地域のリフォームのみ請け負っている地域密着型の業者が多い傾向があります。
住宅リフォームの専門業者に依頼するメリットとしては、技術力が高い点が挙げられます。
他の5つの業者がリフォーム以外のサービスも提供しているのに対し、住宅リフォームの専門業者はリフォームに特化しているので、ノウハウや知識が豊富です。
そのため、施工のクオリティが高く、満足度の高い仕上がりが期待できます。
一方、業者による差が大きい点は住宅リフォームの専門業者ならではのデメリットです。
技術力や対応力の低い業者だけでなく、評判のよくない悪徳業者も存在するため、「どの業者に依頼するか」がより重要になります。
住宅リフォームの専門業者に依頼する際は、業者同士をしっかりと比較しながら選ぶことが大切です。
工務店
浴室のリフォームを依頼できるリフォーム業者の2つ目が、工務店です。
住宅の設計や施工がメインの業者ですが、住宅建設のノウハウを活かしてリフォームを行っているところもあります。
住宅リフォームの専門業者同様、地域密着型の業者が多いのも、工務店の特徴の一つです。
浴室のリフォームを工務店に依頼するメリットとしては、デザインや導入する設備にこだわることができる点があげられます。
工務店の場合、設計からお願いできるので「浴室のデザインや設備を根本から変えたい」などの要望にも答えてもらえます。
浴室をこだわってリフォームしたいと考えている方にとっては非常に魅力的な業者です。
一方で、設計段階から依頼できることや、細部までこだわったリフォームが可能な分、費用はやや高めになる傾向があります。
「こだわりすぎたら予算を大幅にオーバーしてしまった」というケースも珍しくないので、工務店に依頼する際は、予算をオーバーしないか注意しながら対応を進めるようにしましょう。
ハウスメーカー
浴室のリフォームを依頼できるリフォーム業者の3つ目が、ハウスメーカーです。
ハウスメーカーは、規格化された住宅を建設し、販売している業者です。
住宅建設のノウハウを活かし、浴室など住宅のリフォームも行っています。
「積水ハウス」や「ダイワハウス」など規模の大きな企業がほとんどで、リフォームのサービスも全国的に展開しています。
知名度やブランド力が高いので、リフォームが初めてという方でも安心して任せられるという点はハウスメーカーならではのメリットです。
また、プランが用意されているケースがほとんどなので、価格が分かりやすいというメリットもあります。
一方、費用が高くなりやすい点には注意しなくてはいけません。
ハウスメーカーのリフォーム費用には、宣伝費などの費用がかかることが多く、結果として費用が割高になる傾向があります。
ホームセンター
浴室のリフォームを依頼できるリフォーム業者の4つ目が、ホームセンターです。
近年住宅リフォームへの関心が高まる中で、リフォームのサービスを提供するホームセンターが増えてきています。
普段から利用している馴染みのホームセンターで、気軽に浴室リフォームの相談ができるのは、ホームセンターならではの大きなメリットだと言えるでしょう。
スタッフの対応もフランクで相談しやすく、価格もリーズナブルです。
一方、選べる設備や建材の種類は他の業者に比べて少なめで、やや柔軟性に欠けます。
また、施工業者をこちらで選ぶことができないため、その点についても事前に確認しておく必要があります。
家電量販店
浴室のリフォームを依頼できるリフォーム業者の5つ目が、家電量販店です。
こちらも近年増えてきている業者で、家電量販店の店舗でリフォームの相談ができるようになっています。
ホームセンターと同様に、気軽に相談できる点が大きなメリットです。
リフォーム相談専用の窓口が設置されている店舗も多いので、買い物のついでに気軽に相談できます。
また、リフォームの契約に応じて家電量販店のポイントが付与される場合もあり、お得感があります。
一方、住宅リフォームの専門業者や工務店、ハウスメーカーなどの住宅業界の会社に比べると、担当者の知識量や提案力にはやや物足りなさを感じることもあるかもしれません。
施工は専門の業者が行うので問題ありませんが、対応するリフォームプランナーによっては頼りなく感じることもあります。
浴室リフォームを依頼するときの業者の選び方と注意するべきポイント
浴室のリフォームを依頼する業者の種類が決まったら、業者の選び方や注意するべきポイントも押さえておきましょう。
同じ種類のリフォーム業者であっても、価格やサービス内容、対応力には大きな違いがあります。
浴室リフォームを依頼するときの業者の選び方と注意点を、6つのポイントに分けて解説していきます。
価格や見積もりの内容をチェックする
住宅リフォームには「定価」が存在しないため、浴室リフォームの費用は業者によって大きく異なります。
同じ内容の浴室リフォームを依頼する場合であっても、業者によって数万円〜数十万円の価格差が出ることは珍しくありません。
まずは見積もりを作成してもらい、いくらかかるのかチェックしましょう。
予算内で収まるかどうかはもちろん、見積もりの内容についても確認しましょう。
真摯に対応してくれるリフォーム業者は、内容が細かく記載された見積書を作ってくれます。
一方、以下のような見積書を提示してくるリフォーム業者は注意が必要です。
- 工事の内容が不明瞭
- 商品名が記載されていない
- 価格が細かく記載されておらず詳細がわからない
このような見積書の場合、何にいくらかかっているかが分かりません。
見積書のフォーマットは業者によって異なりますが、各項目の内容がしっかりと記載された分かりやすい見積書を用意してくれる業者を選ぶようにしましょう。
浴室リフォームの実績を確認する
浴室のリフォームは、その分野に豊富な知識と経験を持つ専門業者に依頼することが重要です。
気になるリフォーム業者が浴室のリフォームに精通しているかどうかは、浴室リフォームの実績で確認できます。
浴室リフォームの実績が豊富な業者は、知識や施工ノウハウが蓄積されており、仕上がりや対応力にも期待が持てます。
浴室リフォームの実績は、業者のホームページで確認できます。
施工事例などの実績は、業者自身が強みとしてアピールするポイントなので、しっかり掲載されているはずです。
実績がほとんど掲載されていない場合は、経験が浅い、あるいは実績として公表できるレベルにない可能性もあるため、安心して任せられるかどうかを慎重に見極めましょう。
提案力をチェックする
リフォームの満足度に大きく影響するのが「提案力」です。
提案力の高いリフォーム業者は、限られた予算内でこちらの希望を叶えることに尽力してくれるため、リフォーム後の仕上がりにも納得がいき、満足度も高い浴室リフォームにつながります。
一方、提案力の乏しいリフォーム業者に依頼してしまうと「この予算でこのリフォームはできない」「そのリフォームは難しい」など、こちらの希望ややりたいことを突っぱねられてしまいかねません。
その結果「妥協しすぎて全然イメージ通りのお風呂にならなかった」という結果になることも。
そうならないよう、まずは問い合わせてみて、どういった提案をしてくれるかをチェックしながら、より提案力の高いリフォーム業者に依頼するようにしましょう。
担当者の対応や担当者との相性を確認する
リフォームは担当者と二人三脚で進めていくものです。
そのため、担当者の対応や担当者との相性についても確認しておかなくてはいけません。
気になるリフォーム業者が見つかったら、まずは一度問い合わせてみて、どのように対応してくれるか確認しましょう。
問い合わせの回答があまりにも遅かったり、返事が雑だったりする場合は、その時点で注意が必要です。
また、こちらの質問にしっかりと回答してくれなかったり、すぐに契約を迫るような業者もおすすめできません。
一方、問い合わせへの回答が早かったり、丁寧に回答してくれるようなリフォーム業者は、契約が完了した後も真摯に対応してくれる可能性が高く安心して任せることができます。
相談していく中で、「この人とはちょっと合わないかも…」と感じる場合は、無理にそのまま進めず、別の業者を検討するか、担当者の変更をお願いしてみるのも一つの方法です。
アフターサービスの内容をチェックする
リフォーム業者の中には、アフターサービスが充実している業者とそうでない業者があります。
浴室のリフォームを含む住宅のリフォームでは、リフォームの後に何らかの不具合が発生することもあるので、アフターサービスが充実している業者を選ぶことが安心につながります。
アフターサービスの内容は、リフォーム業者によって異なりますが、代表的なものとしては、リフォーム後に不具合が発生した場合の保証や定期メンテナンスなどが挙げられます。
アフターサービスについては、たいてい業者の公式ホームページに記載されているので、契約前に必ず確認しておきましょう。
口コミや評判をチェックする
評判の良いリフォーム業者に浴室のリフォームを依頼したい場合は、口コミや評判もチェックしましょう。
実際にその業者に相談した人やリフォームを依頼した人のリアルな声を知ることで、信頼できる業者を見つけやすくなるだけでなく、トラブルのリスクがある業者を避ける手がかりにもなります。
ただ、口コミや評判だけを鵜呑みにするのではなく、実際に相談してみて、雰囲気や担当者の対応なども判断材料として総合的に検討するようにしましょう。
浴室リフォームの費用を安くするためのコツ
浴室をリフォームするのであれば、費用を安くするためのコツについても把握しておくようにしましょう。
重要なポイントは、以下の3つです。
- 相見積もりを実施する
- 補助金を活用する
- 少しでも早くリフォームする
これらを意識することで、費用面でも満足のいく浴室リフォームができるようになります。
それぞれ詳しく解説していきます。
相見積もりを実施する
浴室リフォームの価格は業者によって異なるので、必ず複数のリフォーム業者から見積もりをとるようにしましょう。
複数の業者から見積もりをとる方法を「相見積もり」と言います。
相見積もりをすることで適切な価格を把握でき、極端に高い業者にリフォームを依頼するような失敗も避けることができます。
相見積もりを行う際は、リフォームの内容や条件は変えず、必ず同じ内容で依頼するようにしましょう。
複数の業者から見積もりを取ったあとは、金額を比較して相場を算出し、より適切な価格で施工してくれる業者に依頼しましょう。
補助金を活用する
浴室リフォームの内容によっては補助金を活用できる可能性があるので、必ずチェックしておきましょう。
補助金の対象の可能性があるリフォームとしては、
- バリアフリー化など介護に関連するもの
- 省エネルギー化などエコに関連するもの
などが挙げられます。
例えば、手すりを設置する場合であれば数万円の補助が受けらる場合があり、床材の改修など大規模なリフォームであれば10万円以上の補助を受けられることもあります。
補助金は自動的に付与されるものではありません。
対象条件や手続きについては、自治体や制度によって異なるため、気になる方はリフォーム業者の担当者に相談してみるとよいでしょう。
少しでも早くリフォームする
浴室のリフォームにかかる費用を少しでも抑えたいのであれば、なるべく早くリフォームすることが重要になります。
なぜなら、住宅の不具合は、放置する期間が長くなればなるほど悪化しやすくなるからです。
浴室で発生する代表的な不具合としては水漏れが挙げられますが、漏れ出た水が住宅の内部に侵入すると、腐食によって住宅の構造部分を劣化させてしまいかねません。
また、湿気の影響でシロアリやカビが発生し、被害が広がると、浴室だけでなく住宅内部の大がかりな補修が必要になり、結果としてリフォーム費用も大幅に膨らんでしまいます。
また、最近はリフォームに使用する資材や人件費も高騰してきているので、今後も高騰する可能性があることを考えると、なるべく早いタイミングでリフォームするのがよいでしょう。
水漏れなどの不具合は先延ばしにしても解消されるわけではないので、できる限り早く対処するようにしましょう。
まとめ
浴室リフォームでは、適切なリフォーム業者を選んで依頼することが非常に重要になります。
つい価格の安さに目がいきがちですが、価格以外にも注意するべきポイントがいくつかあるので、今回紹介した内容を参考にしながらリフォーム業者を選ぶようにしましょう。
どのリフォーム業者に依頼するか迷ったときは、専門知識が豊富で、丁寧に寄り添った対応をしてくれる住宅専門のリフォーム業者への依頼を検討してみてください。
見積もりを取ったり、実際に相談してみたりしながら比較検討することで、自分に合ったより良いリフォーム業者を見つけやすくなります。
気になる業者が見つかったら、まずは問い合わせてみることから始めてみましょう。