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キッチンの使いやすい間取りやレイアウトとは?リフォームで失敗しないための10のポイント

#キッチン

キッチンの使いやすい間取りやレイアウトとは?リフォームで失敗しないための10のポイント

毎日使うキッチンはちょっとした使いにくさが積み重なると、だけでも、家事のストレスや時間ロスにつながってしまいます。

「今のキッチン、なんだか不便…」

「キッチンリフォームで失敗したくない…」

という方にとってまず考えていただきたいのが「間取り」と「レイアウト」の見直しです。

ここではリフォームをする際に注目したいキッチンの「間取り」や「レイアウト」の基礎知識やキッチンリフォームで失敗しないためのポイントを解説します。

ご自身やご家族のライフスタイルに合ったキッチンづくりの参考にしてみてください。

キッチンの使いやすい「間取り」とは

キッチンの間取りは日々の使い勝手はもちろん、家族とのコミュニケーションの取りやすさに大きく影響します。

リフォームで後悔しないためには、家族構成やライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切です。

キッチンの代表的な間取りには以下のようなものがあります。

種類特徴向いているケース人
対面キッチンリビングやダイニングに向かって調理できる小さな子どもがいる家族とのコミュニケーションを大切にしたい
壁付キッチン壁に沿って配置され、空間を効率よく活用できる部屋を広く使いたいキッチンの中が丸見えでも気にならない
独立型キッチンキッチンが独立した一部屋で作業に集中できる来客時などに生活感を見せたくない料理に集中したい
オープンキッチンリビングダイニングと一体化した開放的な設計デザイン性を重視したい広めの間取りを活かしたい開放的な空間を演出したい

対面キッチン

対面キッチンとは、リビングダイニングの方を向いて調理できるキッチンです。

小さな子どもがいる家庭や家族とのコミュニケーションを大切にしたい方に向いています。

メリットデメリット
家族とコミュニケーションがとれる
リビングにいる子どもを見守りやすい
ある程度のスペースが必要
リビングダイニングのスペースが狭くなることがある
対面キッチン

壁付キッチン

壁付キッチンとは、壁に沿って配置するキッチンのことです。

空間を有効に使いたい場合や、コンパクトな間取りに適しています。

メリットデメリット
限られた空間で設置できる
リビングやダイニングを広く利用できる
動線が効率的で作業がしやすい
調理中は家族とコミュニケーションを取りにくい リビングやダイニングの様子を確認しづらい
壁付キッチン

独立型キッチン

独立型キッチンとは、キッチンが一つの部屋として独立しているタイプです。

調理に集中したい方や、生活感を抑えたい方に向いています。

メリットデメリット
匂いや音が他の部屋に広がりにくい
集中して料理ができる
来客時にキッチンが見えにくい
家族とのコミュニケーションが取りにくい
孤独感を感じることがある
広いスペースが必要

オープンキッチン

オープンキッチンとは、リビングダイニングと一体化した開放感のあるキッチンのことです。

デザインを重視した空間や広い間取りを活かしたい住まいに適しています。

メリットデメリット
開放的でスタイリッシュな空間を演出できる
空間に一体感が生まれ広く感じられる
調理中の音や匂いが室内に広がりやすい
来客時にキッチンの様子が見えやすい
収納や整理整頓に気を配る必要がある
オープンキッチン

キッチンの使いやすい「レイアウト」とは

キッチンリフォームでは動線だけでなくレイアウトも大変重要な要素です。

シンク・コンロ・作業台の配置によって、家事の動線やキッチンの使いやすさが決まります。

ここでは、6つの代表的なキッチンレイアウトを紹介します。

種類特徴向いているケース
I型キッチンコンロ・シンク・作業台が一直線に並ぶ配置ワンルームやコンパクトな間取り一人で作業する
L型キッチン90度に曲がった形で配置調理スペースを確保したい複数人で同時に作業したい
U型キッチン3方向を囲むように配置収納や作業スペースを重視広めのキッチン空間が確保できる住まい
Ⅱ型キッチンシンクとコンロを向かい合わせに平行に配置作業効率や調理動線を重視複数人で同時に作業
ペニンシュラ型キッチンキッチンの片側が壁に接し、もう一辺が解放されている配置小さな子どもがいる家族とのコミュニケーションを重視したい
アイランド型キッチンペニンシュラ型をさらに発展させ、両側が開放されているレ配置小さな子どもがいる家族とのコミュニケーションを重視したいホームパーティーをよく開く

I型キッチン

コンロ・シンク・作業台が一直線に並ぶ最も一般的でシンプルなレイアウトです。

ワンルームやコンパクトな間取り、一人で作業する場合に向いています。

メリットデメリット
狭いスペースでも設置できる
一人で作業がしやすい
作業スペースが狭い
複数人での調理には不向き

L型キッチン

コンロとシンクが直角に配置され、作業スペースを広く取りやすいレイアウトです。
複数人での作業や広めの調理スペースを確保したい場合に適しています。

メリットデメリット
動線が短く効率的
広いスペースで料理ができる
複数人で同時に作業しやすい
設置にある程度のスペースが必要
食器棚などの配置が難しい場合がある
L型キッチン

U型キッチン

3方向を囲むように配置されたコの字型のキッチンで、収納力と作業効率に優れます。
調理頻度が高く、広いキッチンスペースを確保できる住宅に適しています。

メリットデメリット
作業スペースが広い
複数人で料理がしやすい
動線が短く効率的
広いスペースが必要
出入口の確保や動線に配慮が必要
U型キッチン

Ⅱ型キッチン

シンクとコンロを平行に配置し、シンクとコンロを向かい合わせに配置するレイアウトのキッチンです。

効率重視のレイアウトで、作業を分担しやすい設計です。

メリットデメリット
作業効率が高く利便性に優れる同時作業や分担調理に向いている広いスペースが必要
慣れるまでは使いづらいと感じる場合がある

ペニンシュラ型キッチン

キッチンの一辺が壁に接し、もう一辺が開放された対面式のレイアウトです。

小さな子どもがいる家庭や家族とのコミュニケーションを重視したい方に向いています。

メリットデメリット
デザイン性が高い
複数人で作業や配膳がしやすい
家族とのコミュニケーションが取りやすい
広いスペースが必要
匂いや煙が広がりやすい
生活感が見えやすく常に整理整頓が求められる
ペニンシュラ型キッチン

アイランド型キッチン

ペニンシュラ型をさらに発展させたレイアウトで、キッチン台の四方すべてが壁から離れ、完全に開放された配置です。

調理しながら周囲と自然にコミュニケーションが取れ、デザイン性や開放感を重視した空間づくりに適しています。

メリットデメリット
デザイン性が高い
複数人で作業や配膳がしやすい
家族とのコミュニケーションが取りやすい
動線が自由
広いスペースが必要
匂いや煙が広がりやすい
生活感が見えやすく常に整理整頓が求められる

キッチンリフォームをする際の10のポイント

キッチンのリフォームを成功させるためには、外観や設備だけでなく日々の使いやすさを重視することが大切です。

ここでは、キッチンリフォームを成功させるために知っておきたい10のポイントを紹介します。

  • 調理・配膳・片付けの「家事動線」を意識する
  • 家族構成やライフスタイルに合った配置を選ぶ
  • 冷蔵庫の位置をあらかじめ決めておく
  • 現状のキッチンの不満を洗い出す
  • 余裕を持った予算を組む
  • 作業台やシンクの高さは身長に合わせて調整する
  • 収納の量と位置を意識する
  • ゴミ箱の配置スペースを確保しておく
  • 通路幅を確保する
  • 信頼できるリフォーム会社に依頼する

調理・配膳・片付けの「家事動線」を意識する

キッチンの使いやすさを左右する最大のポイントは家事動線です。

コンロ・シンク・冷蔵庫を結ぶ動線がスムーズであればあるほど、作業が効率的に進みます。

動線を確保することでムダな動きが減り、家事の時短にもつながるため間取りや設備配置は慎重に決めましょう。

家族構成やライフスタイルに合った配置を選ぶ

同じキッチンでも一人暮らしと大家族では使い方や使用頻度が大きく異なります。

小さな子どもがいる家庭場合は対面型、共働きの場合は家事分担をしやすいⅡ型など家族構成やライフスタイルに応じたキッチンを選びましょう。

ライフスタイルにあったレイアウトを選ぶことで、家族みんながスムーズに使えるキッチンになります。

家族構成やライフスタイルに合った配置を選ぶ

冷蔵庫の位置をあらかじめ決めておく

冷蔵庫は調理中だけでなく調理前、調理後、それ以外にも頻繁に使います。

そのため、家族みんなが使いやすい位置に配置するのが理想的です。

キッチンのレイアウトを決める際には、同時に冷蔵庫の位置も決めておきましょう。

現状のキッチンの不満を洗い出す

現在使っているキッチンに対する不満を整理することで、必要な改善点が明らかになります。

例えば、収納が足りない、作業スペースが狭い、複数人通れる幅が欲しいなど、具体的に不満点を挙げてみることで改善点が見えてきます。

家族みんなで協議して、全員が使いやすい理想的なキッチンを目指しましょう。

余裕を持った予算を組む

キッチンリフォームでは、設備費以外に工事費、配線工事、予期せぬ追加工事などで予算が予定よりもオーバーしてしまうことがよくあります。

そのため、当初の見積もりよりも20%程度は費用が上がる可能性があると考えて、余裕を持った予算を組みましょう。

作業台やシンクの高さは身長に合わせて調整する

高さが合わない作業台やシンクで調理をすると、足や腰、体全体への負担がかかり疲れやすくなってしまいます。

主にキッチンを使う人の身長に合わせた高さにして、体への負担を軽減しましょう。

複数人でキッチンを使う場合は、無理のない範囲で中間の高さに調整し、誰にとっても使いやすい高さを設定しましょう。

収納の量と位置を意識する

収納において大切なのは「量」と「取り出しやすさ」です。

よく使う道具は手前に、あまり使わない道具は棚の奥や高い位置にまとめると使いやすいキッチン収納になります。

家族が多い場合はパントリーの設置や引き出し式収納を検討設置してみてもよいでしょう。

ゴミ箱の配置スペースを確保しておく

意外と見落とされがちなのがゴミ箱の置き場所です。

ゴミ箱はキッチンに必要不可欠であるにも関わらず、収納計画の中で後回しにされやすい存在です。

キッチンのレイアウトを決める際には、ゴミ箱を置く場所も決めておきましょう。

引き出し式の収納に組み込むと見た目もすっきりし、臭いも漏れにくくなるのでおすすめです。

通路幅を確保する

快適にキッチンを利用するためには、十分な通路幅を確保することが大切です。

特に家族の人数が多い場合や複数人で調理をする場合は、通路幅を広めに設定しましょう。

最低でも横に二人がすれ違えるくらいの幅にしておくと、作業がスムーズになります。

信頼できるリフォーム会社に依頼する

キッチンリフォームを成功させるためには、どのようなリフォーム業者に依頼するかが非常に大変重要です。

専門的な知識や技術が必要な工事なので、豊富な施工実績があり、評価の高い会社を選びましょう。

見積もり時の説明の丁寧さやアフターサービスの有無なども信頼性を見極める重要なポイントです。

信頼できるリフォーム会社に依頼する

家族構成やライフスタイル別!おすすめのレイアウト例

キッチンの使いやすいレイアウトは家族構成やライフスタイルによって大きく異なります。

ここでは、暮らしに合ったおすすめのレイアウトを3つ紹介します。

共働き家庭:Ⅱ型・アイランド型

共働き世帯では複数人が同時にキッチンを利用する機会が多いため、十分な作業スペースと動線のよさが必要になります。

Ⅱ型キッチンはコンロとシンクが向かい合っているため、一人が調理をしてもう一人が洗い物をする、など分担がしやすく作業がスムーズに進みます。

また、アイランド型も十分なスペースがあり、複数人で作業をしやすいので忙しくて料理をする暇がないご家族にもおすすめです。

小さな子どもがいる家庭:対面型・ペニシュラ型

小さなお子さんがいる家庭では、調理中もリビングを見渡せる対面型やペニシュラ型のキッチンがおすすめです。

リビングやダイニングにいる子どもを見守りながら作業ができるので、効率的に家事をこなすことができます。

小さな子どもがいる家庭:対面型・ペニシュラ型

一人暮らし・高齢者世帯:I型・L型

一人暮らしや高齢の方は、動線がシンプルでコンパクトなI型やL型のキッチンがおすすめです。

特にI型はコンパクトなので少ない動きで効率的に調理ができます。

L型も少ない動きで広く調理スペースを使うことができるため、無理なく使い続けられるレイウアトです。

まとめ

キッチンリフォームを成功させるには家族構成やライフスタイルに合ったキッチンを選ぶことです。

まずは現状のキッチンに対する不満を洗い出し、新たなキッチンに求める機能や配置を考えてみましょう。

また、スムーズに工事を進めるためには、信頼できるリフォーム会社に依頼することも大切です。

まずは、気になるいくつかの業者で相見積もりを取り、対応や提案内容を比較検討することから始めましょう。

キッチンの使いやすい間取りやレイアウトとは?リフォームで失敗しないための10のポイントまとめ

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級