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フローリングの張り替えに掛かる費用相場とは?手順や安く抑えるコツについて

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フローリングの張り替えに掛かる費用相場とは?手順や安く抑えるコツについて

住宅の床材として採用されることが多いフローリングですが、フローリングは消耗品で、10年以上経過すると劣化したり不具合が生じたりしやすくなるため、張り替えを検討する必要が出てきます。

そこで気になるのが、フローリングの張り替えに掛かるリフォームの費用相場についてではないでしょうか。

フローリングの張り替えはそう頻繁に行うものではないため、費用相場が分からず、なかなかリフォームに踏み切れないという方も多いのでしょう。

そこで本記事では、フローリングの張り替えリフォームの費用相場について詳しく解説します。

広さ別や床材別などさまざまな条件で費用相場を紹介しつつ、リフォーム費用を抑える方法やリフォームする際の注意点などについても紹介していくので、フローリングの張り替えリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

【広さ別】フローリングの張り替えリフォームの費用相場

フローリングの張り替えに掛かるリフォーム費用は、対象となる部屋の広さによって異なります。

部屋の広さ別の張り替え費用は、以下の通りです。

部屋の広さ張り替え費用
6畳20万円~
8畳23万円~
10畳30万円~

部屋の広さを表すときに用いられる畳のサイズには、以下のような種類があります。

  • 江戸間
  • 京間
  • 団地間

など、それぞれ若干サイズが異なるため、同じ6畳でも費用に差が出ることはありますが、こちらの金額がフローリングを張り替える際のおおよその費用相場です。

フローリングの張り替えに掛かる費用の内訳

フローリングの張り替えをリフォーム会社に依頼すると、さまざまな名目で費用が発生します。

フローリングを張り替える際に発生する費用の主な内訳は以下の通りです。

費用の種類概要
材料費新しいフローリングの購入に掛かる費用
張り替え費用新しいフローリングを施工するのに掛かる費用
既存のフローリングの撤去処分費用古いフローリングを解体撤去して、搬出、運搬、処分するのに掛かる費用
下地の補修費用下地が傷んでいた場合の補修に掛かる費用
家具移動費用フローリングを張り替える部屋に設置されている部屋の家具を移動する際の作業費

これらの費用をすべて含めた金額が、先ほど紹介した部屋の広さ別の費用相場になります。

フローリングの張り替えに掛かる費用の内訳

【床材別】フローリングの張り替えリフォームの費用相場

フローリングの張り替えリフォームに掛かる費用の相場は、リフォーム前の床に用いられている既存の床材によっても異なります。

次に以下のリフォームの場合の費用相場を、それぞれ紹介していきます。

  • カーペットからフローリングに張り替える場合
  • クッションフロアからフローリングに張り替える場合
  • 畳からフローリングに張り替える場合

カーペットからフローリングに張り替える場合の費用相場

床材としてカーペットが採用されている部屋の床をフローリングに張り替える場合の費用相場は以下の通りです。

フローリングの種類費用相場(6畳)
複合フローリング25万円~
無垢フローリング40万円~

既存の床材としてフローリングが採用されている場合、フローリングの状態によっては撤去せずに新しいフローリングを重ね張りできるので費用が抑えられる傾向がありますが、カーペットだとそのような対応ができません。

既存のカーペットを全て剥がして撤去する必要があるため、撤去費用がプラスされます。

ただ、カーペットの撤去費用は畳に比べて若干安くなっているので、張り替えに掛かるトータルの費用も安くなります。

クッションフロアからフローリングに張り替える場合の費用相場

安価な床材でありながらフローリングのような質感を演出したり、さまざまな床材の雰囲気を演出できる利便性の高い床材として人気のクッションフロアです。

既存のクッションフロアを撤去してフローリングに張り替える場合の費用相場は以下の通りです。

フローリングの種類費用相場(6畳)
複合フローリング18万円~
無垢フローリング30万円~

クッションフロアも、カーペット同様、フローリングを重ね張りで設置することができません。

そのため、一度すべて撤去する必要があり、撤去費用が掛かります。

ただ、カーペットと同じように、畳に比べて撤去費用を安く抑えられる傾向があるため、張り替え費用も安くなります。

畳からフローリングに張り替える場合の費用相場

カーペットやクッションフロアではなく畳からフローリングに張り替える際の費用相場は、既存の下地をそのまま利用できるかどうかで金額が大きく異なってきます。

既存の下地をそのまま利用できる場合の費用相場は以下の通りです。

フローリングの種類費用相場(6畳)
複合フローリング15万円~
無垢フローリング30万円~

既存の下地をそのまま使えるケースだと、張り替えに掛かる費用にそこまで大きな差はありません。

一方、下地の調整が必要になる場合の費用相場は以下の通りです。

フローリングの種類費用相場(6畳)
複合フローリング25万円~
無垢フローリング40万円~

畳は厚みがあるため、その厚みの差分を調整するために床の組みの施工が必要になることがありますが、作業が増える分、リフォームの金額も高くなります。

また、畳からフローリングへの張り替えに合わせてふすまを引き戸に変更したり、押入れをクローゼットに変更する場合は、更に追加費用が掛かります。

畳からフローリングに張り替える場合の費用相場

フローリングの種類による特徴と張り替え費用の違い

住宅の床材として使用されるフローリングには、「複合フローリング」と「無垢フローリング」という2種類のフローリングがありますが、このフローリングの種類によっても張り替え費用が異なります。

無垢フローリングは天然の木で作られているということもあり、複合フローリングに比べて割高になります

複合フローリングでは仕上げの材料が化粧シートや突板に比べ、挽き板の費用は高額になります。

一方、すべて天然の木で作られている無垢フローリングも木の種類によって費用は異なり、パイン<オーク<チーク<ウォルナットの順で費用は高額になります。

フローリングの種類による特徴と張り替え費用の違い

費用面を考えると無垢フローリングよりも複合フローリングの方が優れていると言えますが、無垢フローリングにも無垢フローリングならではの良いところがあります。

複合フローリングと無垢フローリング、それぞれのフローリングの主なメリットは以下の通りです。

フローリングの種類メリット
複合フローリング・無垢フローリングに比べて価格が安い
・湿度や温度の影響を受けづらく反りにくい
・表面に傷がつきにくい
無垢フローリング・木のぬくもりや風合いを感じられる
・吸湿性・放湿性が高く快適に過ごせる
・経年変化による味わいを楽しめる

一方で、それぞれの素材に以下のようなデメリットもあります。

フローリングの種類デメリット
複合フローリング・無垢フローリングのような自然な風合いや高級感は感じられない
・吸湿性や放湿性が弱い
無垢フローリング・価格が高い
・反りが起こりやすい
・表面に傷がつきやすい
・汚れが目立ちやすい

それぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらのフローリングの方が優れているとは言えません。

価格を重視するのであれば複合フローリングを選ぶべきですが、価格よりも風合いや機能性を重視するのであれば無垢フローリングを選ぶべきです。

複合フローリングと無垢フローリングのどちらで施工するかについては、それぞれのメリット・デメリットを比較しつつ、重視するポイントも意識しながら検討する必要があります。

フローリングの張り替え方法による費用の違い

フローリングの張り替え方法による費用の違い

フローリングを張り替える際に用いられる張り替え方法には、「上張り(重ね張り)」と「張り替え」の2種類の方法があります。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、費用相場も異なるため、張り替え方法による違いについても把握しておくようにしましょう。

上張りで施工するときの費用相場

上張りは、既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねて設置する施工方法です。

6畳の部屋を上張りで施工する際の費用相場は、以下の通りになります。

フローリングの種類費用相場(6畳)
複合フローリング10万円~
無垢フローリング25万円~

無垢フローリングは1枚ずつ施工するため、複合フローリングとくらべ、張り手間がかかり、施工費用も高くなります。

上張りで新しいフローリングを設置する場合、既存のフローリングを撤去したり処分したりする必要がないため、撤去費用や処分費用が発生しません。

そのため、もう一つの施工方法である張り替えで施工するときよりも費用を抑えて施工できるようになります。

張り替えで施工する場合、既存の床材をすべて撤去したり処分したりする必要があるため、上張りでの施工に比べて費用も割高になります。

上張りで施工するときの費用相場

フローリングの張り替え費用を安く抑える3つのポイント

フローリングの張り替えリフォームに掛かる費用を少しでも安く抑えるには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。

  • 複合フローリングを選ぶ
  • 相見積もりをする
  • 上張りで施工してもらう

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

複合フローリングを選ぶ

木のぬくもりを感じられる無垢のフローリングは魅力的な床材ですが、費用を抑えるのには不向きです。

無垢フローリングは1枚ずつ施工するため、施工費用は複合フローリングより高くなります。

チーク材やウォールナット材など価格の高い無垢フローリングを選んでしまうと、費用を抑えてリフォームするのがさらに難しくなってしまうので、費用面を重視するのであれば、無垢フローリングではなく複合フローリングでの施工を検討するようにしてください。

複合フローリングを選ぶ

相見積もりをする

フローリングの張り替えリフォームの費用には定価がないため、実際の費用はそれぞれのリフォーム会社によって異なります。

同じ内容で張り替えリフォームを依頼する場合でも、依頼するリフォーム会社によって費用に万単位の違いが出ることは珍しくないので、必ず相見積もりした上で依頼する業者を選ぶようにしてください。

相見積もりは、複数の業者に見積もりを出してもらう方法です。

作成してもらった見積もりの内容を比較することで適切な費用が分かりますし、見積もりを依頼したときの態度や対応も加味した上で依頼するリフォーム会社を選べるようになるので、必ず実施するようにしてください。

上張りで施工してもらう

既存のフローリングの状態が悪くなく、上張りでの施工も選べるのであれば、なるべく上張りでリフォームを行うようにしましょう。

張り替えでのリフォームを選択することもできますが、張り替えるとなると既存の床材の撤去費用が発生するため、どうしても割高になってしまいます。

上張りと張り替えとでは、費用に10万円以上の差が生じることも珍しくないので、費用を抑えたいのであれば上張りでの施工を選ぶようにしましょう。

フローリングを張り替えるときの注意点

フローリングの張り替えリフォームでは、実際に施工するにあたっていくつか注意しなければならないポイントがあります。

主なポイントとして挙げられるのが、以下の3点です。

  • DIYでの施工は避ける
  • 分譲マンションの場合は管理規約を確認する
  • 賃貸物件の場合は原状回復できる方法で対応する

それぞれ詳しく解説していきます。

DIYでの施工は避ける

フローリングの張り替えをリフォーム業者に依頼した場合、数万円〜数十万円単位の費用が掛かります。

そのため、少しでも費用を浮かせるために、材料を購入してDIYで張り替えられないかと考えている方もいるかと思いますが、DIYでのフローリングの施工はおすすめできません。

フローリングの張り替えは難易度が高く、DIYに慣れている方でもうまく施工できないケースもあります。

下地の補修が必要になるケースであればなおさらです。

また、DIYでのフローリングの張り替えでは、工具など新しいフローリング以外にも用意しなければならないものがあるため、必要なものが揃っている状態でなければ費用を節約することはできません。

むしろ高くついてしまう可能性すらあります。

「DIYでの張り替えに失敗して、結局リフォーム会社に依頼することになった」というケースも少なくないので、DIYでの施工は避け、プロに依頼するようにしてください。

DIYでの施工は避ける

分譲マンションの場合は管理規約を確認する

分譲マンションには、そのマンションに住む上でのルールをまとめた管理規約がありますが、管理規約にはリフォームを行う際のルールについても記載されています。

リフォームを行う際のルールについてはそれぞれのマンションによって内容が異なりますが、事前に管理組合に届け出る必要があったり、リフォームの内容が制限されていたりするケースも少なくありません。

マンションによっては、床材を変更するリフォーム自体が禁止されていたり、防音性の高い床材の使用が義務付けられていることもあります。

トラブルを避けるためにも、分譲マンションでのフローリングの張り替えリフォームは、管理規約を確認した上で行うようにしてください。

賃貸物件の場合は原状回復できる方法で対応する

賃貸物件における物件の所有者は大家です。

住人はあくまで家賃を払って住まわせてもらっている立場に過ぎないため、リフォームをする際は自己責任で行う必要があります。

自己責任でフローリングの張り替えリフォームをおこなった場合は退去時に原状回復が必要になり、お金を払って対応する必要が出てきます。

「畳の物件をフローリングにしたい」など、どうしてもリフォームしたい場合は、畳の上からでも設置できるはめ込み式のフローリングを購入して敷くなど、原状回復できる方法で対応するようにしてください。

まとめ

フローリングの張り替えリフォームの費用は、以下によって異なります。

  • 張り替えの対象となる部屋の広さ
  • 既存の床材の種類
  • 施工方法

おおよその費用相場は紹介した通りですが、必ずしもその金額になるわけではありませんし、条件によってはより高額になることも考えられます。

正確な費用や詳細な費用を把握したい場合は、リフォーム会社に見積もりを出してもらうようにしましょう。

また、以下のポイントを意識することでリフォーム費用を抑えられたりもします。

  • 複合フローリングを選ぶ
  • 相見積もりをする
  • 上張りで施工してもらう

複合フローリングでの施工や上張りの施工も検討してみてください。

相見積もりについては、必ず行うようにしましょう。

フローリングの張り替えに掛かる費用相場とは?手順や安く抑えるコツまとめ

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級