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システムキッチンの選び方とは?種類やリフォームで失敗しないためのポイントについて

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システムキッチンの選び方とは?種類やリフォームで失敗しないためのポイントについて

システムキッチンには、さまざまな種類があります。

家族に最適なキッチンは、ライフスタイルや家族構成によって異なるでしょう。

今回の記事では、キッチンリフォームを検討している方に向けて、システムキッチンの種類や選び方について詳しくまとめました。

自分たちにぴったりのキッチンを見つけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

システムキッチンを選ぶ前に考えておくこと

システムキッチン選びを始める前に、キッチンリフォームの優先順位と予算・スケジュールを明確化させておきましょう。

キッチンリフォームの優先順位を決めておく

キッチンリフォームでは、数え切れないほどの選択肢の中から、自分たち家族に最適なプランを絞り込む必要があります。

現在のキッチンにある不満点を書き出し、リフォーム後のキッチンで優先するべき項目を決めていきましょう。

例えば、「なかなか油汚れが落ちなくてストレスを感じている」なら「油汚れが付きにくく、落としやすい素材を選ぶ」、「収納が足りなくてキッチンが散らかってしまう」なら「キッチンの収納量を増やす」など、自分たちに必要な設備・機能を明らかにしておきます。

それぞれの希望に優先順位を付けておけば、本来の目的を忘れることなくキッチンリフォームの計画が立てられるでしょう。

キッチンリフォームの優先順位を決めておく

予算とスケジュールを決めておく

キッチンリフォームにかかる費用は、現在のキッチンの状態や希望する設備によって大きく変わります。

明確な予算を決めておけば、リフォーム業者から理想的な提案を受けられるようになるでしょう。

また、キッチンリフォーム工事には、1週間~10日程度の期間が必要です。

リフォーム工事中はキッチンが使えなくなることから、事前に家族の予定も考慮してした無理のないスケジュールを立てておきましょう。

システムキッチンの選び方

この章では、システムキッチンを選ぶ方法について詳しくご紹介説明します。

家族の希望を聞きながら、理想のキッチンを形にしていきましょう。

1.キッチンのレイアウトを考える

キッチンのレイアウトは、キッチンのみでなくリビング・ダイニングとの繋がりも合わせて考えることが大切です。

同時に、生活動線や家族構成も考慮しましょう。

キッチンは大きく分けて「対面型」「対面型ではないキッチン」の2種類に分類可能です。

対面型キッチン

対面型キッチンは、ダイニングと対面しているレイアウトのキッチンを指します。

家族とコミュニケーションをとりながら調理ができる・リビングやダイニングにあるテレビを見ながら家事ができるなどのメリットがあり、リビングとキッチンが一体化したようなイメージになります。

現在主流のキッチンであると言えるでしょう。

対面型キッチン

また、対面型キッチンは形状ごとに以下のように分類されます。

それぞれのキッチンのメリット・デメリットを一覧にしました。

キッチンの種類特徴メリット/デメリット
I型キッチンシンクとコンロを横一列に配置したキッチン・比較的コンパクトな動きで調理可能
・視界が良く開放的
・価格がリーズナブル
・複数人での調理は適さない
L型キッチンシンクとコンロを90度で向かい合うようにL型に設置したキッチン・複数人で調理しやすい
・収納スペースが多い
・コーナー部分が使いにくい
・広いスペースを確保する必要がある
U字型キッチンシンク・コンロ・調理台をコの字型に配置したキッチン・作業効率を上げやすい
・複数人で調理しやすい
・収納スペースが多い
・コーナー部分が使いにくい
・工事費が高額
・広いスペースを確保する必要がある
セパレートキッチンシンクとコンロが別々のカウンターに取付きII字の形状になったキッチン・複数人で調理しやすい
・収納スペースが多い
・工事費用が高額
・広いスペースを確保する必要がある
アイランドキッチンどの壁とも接せず独立したキッチン・開放感がある
・スタイリッシュな雰囲気
・回遊性がありコミュニケーションがとりやすい
・料理の匂いや煙が家中に広がりやすい
・収納スペースが少ない
・広いスペースを確保する必要がある
ペニンシュラキッチンアイランドタイプでどちらかの端が壁に接しているキッチン・開放感がある
・スタイリッシュな雰囲気
・コミュニケーションがとりやすい
・料理の匂いや煙が家中に広がりやすい
・収納スペースが少ない
・アイランド型と比較して回遊性が劣る

同じ対面型キッチンにも非常に多くの種類があるため、家族のライフスタイルや調理のしやすさを考えて、最適なキッチンを選びましょう。

対面型キッチンの種類

対面型ではないキッチン

対面型ではないキッチンには、独立キッチンと壁付キッチンの2パターンがあります。

独立キッチンは文字通り、リビングやダイニングとは別の部屋にキッチンを設置するスタイルです。

独立キッチンは家族とコミュニケーションをとりながら調理はできないものの、料理の匂いや煙が家中に広がる心配がなくなります。

また、料理に集中しやすく収納も十分確保できるでしょう。

それに対して壁付キッチンは、リビングやダイニングに背を向けて壁の方向を向いて調理をするキッチンです。

壁に沿ってキッチンを配置するので、ダイニングの空間を広く使うことができ、工事費用を抑えられる・限られた面積でも施工できるというメリットもあります。

ただし、家族には背を向けた状態になるため、家族とコミュニケーションをとりながら調理をすることは難しく、キッチンの中が見えてしまうことがデメリットといえるでしょう。

2.ワークトップの高さ・奥行きを選ぶ

キッチンのワークトップの高さは、家族の身長に合わせて考えます。

特に調理をする時間が長い家族の身長÷2+5cmで計算すると、無理のない姿勢で作業できる高さが求められます。

この計算式を使うと、身長160cmの方に最適なワークトップの高さは85cmになります。

一般的にシステムキッチンのワークトップは標準が85cmで設定されており、多くのメーカーでは、80cm・85cm・90cmの3段階の選択が可能となっています。

この5cmの違いが家事の負担に影響を与えるため、事前に確認しておきましょう。

次に、ワークトップの奥行きを決めていきます。

ワークトップの奥行きは65cmが主流ですが、キッチンの通路幅を広げたい・キッチンをコンパクトに抑えたいと考えている方は、60cmの奥行きを検討みるとよいでしょう。

自分が手を伸ばして使いやすい奥行きを考えながら決めていきましょう。

ワークトップの高さ・奥行きを選ぶ

3.システムキッチンの素材を考える

掃除のしやすさや耐久性は、材質によって異なります。

ワークトップやシンクの素材を選ぶ時には、お手入れのしやすさ・劣化しにくさを優先することをオススメします。

特に多機能なシステムキッチンが開発されている現在では、隙間がないシンク・水やゴミの流れまで考え抜かれたシンクなどが人気を集めています。

4.必要な収納の量と内容を考える

収納は多ければ多いという考えは間違いではないものの、実際には「何をどこにしますか」がとても重要です。

キッチンにあるものは、利用頻度の高さやサイズなどを考慮して収納先を決めなければいけません。

例えば、吊り戸棚の高い位置に食器を並べることは危険ですし、鍋やフライパンの収納には大きめの引き出しを選ぶ必要があります。

現在のキッチンに収納されているもの、現在不足している収納の内容をよく考えて、必要な収納の量と収納先を決めていきましょう。

5.住宅のデザインに合わせたカラー・素材を選ぶ

システムキッチンは存在感があり、独立型以外の場合はリビング・ダイニングの印象を左右します。

そのため、コストだけで考えずにマイホームのイメージに合ったカラーや素材を選びましょう。

シミュレーションシステムを活用して、自分たちの家に自宅にぴったりのシステムキッチンを探しましょう。

住宅のデザインに合わせたカラー・素材を選ぶ

システムキッチンメーカーの選び方

システムキッチンを販売しているメーカーは数多く、それぞれのメーカーに特徴があります。

この章では、主要の67メーカーの特徴を一覧にしました。

メーカー特徴
LIXIL・幅広いトレンドを取り入れたシンプルなデザイン
・水を流すたびに排水口内部の汚れを洗浄する「くるりん排水口」
・手が汚れている時でも使いやすい「ハンズフリー水栓」
TOTO・広がるシャワーでシンクを洗いやすい「水ほうき水栓」
・洗剤を使わなくても汚れを落とせる「きれい除菌水」
パナソニック・幅広いグレードでスタイリッシュなデザイン ・後片付けがスムーズに進む「PaPaPaシンク」 ・同時調理の効率を上げる「トリプルワイドコンロ」
トラクス・耐久性が高い人工大理石カウンターが特徴
・つなぎ目のないお手入れしやすいシンク「シームレス接合」
・シンクを隅まで使いやすい「奥までシンク」
タカラスタンダード・経年劣化が少ない高品質なホーロー素材
・自由に収納を配置できる「マグネット収納」
・三層構造でお手入れしやすい「家事らくシンク」
クリナップ・耐久性が高くお手入れしやすいステンレスキャビネット
・シンクのゴミを自動的に排水口に集める「流レールシンク」
・レンジフードのフィルターとファンを自動洗浄する「洗エールレンジフード」

実際にショールームを訪れて、それぞれのメーカーのシステムキッチンを比較するとよいでしょう。

システムキッチンメーカーの選び方

キッチンリフォームを失敗しないためのポイント

キッチンリフォームには多くのコストがかかります。

失敗したからと言って簡単にやり直せるものではないため、キッチンリフォームの失敗を防ぐポイントを理解しておきましょう。

家族の生活動線を考え抜いたレイアウトを考える

ショールームでは素敵に見えたキッチンをそのまま再現した結果、実際に暮らしてみると使い勝手が悪い、リビング・ダイニングが狭くなってしまったなどの問題が起こるケースが多くみられます。

キッチンは単体で考えるのではなく、他の設備とのバランスや家族の生活に合わせて選ぶことが大切です。

キッチンレイアウトの失敗を防ぐためには、具体的にリフォーム後のキッチンで暮らす様子を想像してみたり、シミュレーションを見せてくれるサービスを活用したりするとよいでしょう。

家族の生活動線を考え抜いたレイアウトを考える

コストダウンを優先し過ぎた

コストダウンを優先しすぎた結果、満足度の低いリフォームになってしますことがあります。

コストは重要な項目ではあるものの、初期投資ばかりではなく費用対効果や次のリフォームまでの期間も考えた上で計算することが大切です。

キッチンリフォームを失敗しないためには、コストと品質・家族の希望のバランスをとることが大切です。

工事範囲が広くなるほど必要な費用も増えることを知っておく

キッチンのレイアウトを大幅に変更する場合には、システムキッチンを入れ替えるだけの工事よりも工事範囲が広がり費用は高くなります。

内装や配管の変更が必要になると、さらに多くの工事費がかかるでしょう。

キッチンリフォームでレイアウト変更を考えている方は、余裕を持った予算を用意しましょう。

また注意すべき点として、住宅の構造や設備の状況によっては配管の延長ができない場合もあります。

予算さえ合えば必ず理想のレイアウトに変更できるとは限らないことも、あらかじめ理解しておきましょう。

工事範囲が広くなるほど必要な費用も増えることを知っておく

信頼できるリフォーム業者を選ぶ

キッチンリフォームに限らず、家族の希望を予算内で実現するには業者選びが重要です。

まずは複数の業者から相見積もりをとり、見積もりの内容や対応の丁寧さを比較検討しましょう。

過去の口コミを確認することで、その業者の信頼性も把握することができます。

安心して工事を任せられるリフォーム業者が見つかれば、家族に最適な提案を受けることができ、納得のいくリフォームに繋がります。

まとめ

システムキッチンにはさまざまな種類があります。

自分たち家族にぴったりのキッチンを選ぶためには、レイアウト・デザイン・収納・使い勝手や機能などのみでなく、家族の身長やライフスタイルも考慮した計画を立てることが大切です。

また、最適なキッチンは家族ごとに異なるため、リフォーム後の生活を具体的にイメージしながら、自分たちにとって本当に使いやすいキッチンを選びましょう。

この記事の監修者

記事の監修者

玉置容子

株式会社ヤマヒサにて25年以上にわたり勤務する中で、新築注文住宅のインテリアコーディネーターとして長く従事し(500棟以上)、その後のリノベーションのプランニングやリフォーム提案営業などの様々な経験をを活かし、現在はマーケティングを担う部門にて、戸建並びにマンションのリフォーム・リノベーションなどのウェブプロモーションを担当しています。
【保有資格】
2級建築士 インテリアコーディネーター 色彩検定2級